遷座祭とは? わかりやすく解説

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遷座祭(せんざさい)

神霊本殿から仮殿へ、または仮殿から本殿遷す祭祀で、前者仮殿遷座祭、後者本殿遷座祭という。

遷座祭

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/30 04:18 UTC 版)

伊勢山皇大神宮」の記事における「遷座祭」の解説

明治3年1870年4月15日(旧暦)執り行われた遷座祭にあたっては、神奈川県より前後挟んだ5日間に渡り、市を挙げて盛大な祭礼行なうように布告出された。それを受けて当時市域各町は、それぞれ人形山車や手古舞踊りの引き屋台などを揃え横浜中心部本町弁天通馬車道一帯練り歩き、その華美競い合った県庁前に各国公使領事招いて桟敷席設けられ東京から多く見物客押し寄せた記録が残る。 特に貿易商街として栄えた本町四ヶ町は、江戸一山車職人呼ばれた秀英それぞれ人形山車を注文した横浜市正史横浜市史稿」には、この四基の山車について「美術技巧の粋を集め万金投じたもの」とある。これらは関東大震災焼失したが、川越などに残る仲秀英山車県文化財等に指定されており、現存していれば同等評価受けていたと想定される。 この盛大な祭礼総費用は、県からの下付五千両も合わせて十万両とも十五万両とも言われ当時横浜代表する料亭富貴」の女将富貴楼お倉から、この話を聞いた外務卿副島種臣は「外務省半年分の費用匹敵する」と驚いたと伝わる。当時横浜在住していた生糸商も、郷里の手紙の中で遷座祭の壮大さと賑いについて触れ、「横浜日本第一の町となったことを内外に示すことができた」と記している。 このような大規模な祭礼執り行われ理由であるが、一つには前述通り急速な近代化最前線にあり、またキリスト教始めとする舶来文化思想流入により、日々急激な価値観変動さらされていた住民たちにとって、伊勢山皇大神宮創建精神的な支柱となることが期待されていたことがあるまた、伊勢山皇大神宮神奈川県における神道国教化拠点となることを想定されていたためもある。 もう一つ理由としては、当時横浜住民たちは、その大半他地域からの移住者であり、隣人同士繋がり希薄地域共同体としての機能低かったことがあげられる明治元年に、横浜生糸商の番頭郷里送った手紙には「横浜江戸より狭いが、隣に誰が住んでいるのか知らないことも多い。人付き合いが無いので楽だ。」との記述があるが、これは当時としてはかなり異例なことであり、県としても望ましい状況ではなかった。そこで住民をまとめ上げ、「市民としての価値観一体感植えつける起爆剤として、祭礼高揚興奮用いられた。 横浜市民には「はまっこ」という自覚意気込み見られるが、この意識起源一つは、伊勢山皇大神宮の遷座祭といわれている[誰によって?]。 なお、遷座行なわれ4月14日(旧暦)例祭日となり、毎年この日に大祭執り行うことが定められたが、明治6年1873年)の太陽暦採用により、例祭日月遅れ5月15日となった。この日は第二次世界大戦終結まで横浜市祝日とされ、学校をはじめ官公庁工場に至るまで休みとなった

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遷座祭

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/04 09:30 UTC 版)

祭祀 (神道)」の記事における「遷座祭」の解説

詳細は「遷宮」を参照 神霊本殿から仮殿もしくは権殿へ、また仮殿若しくは権殿から本殿へ遷し奉る祭祀前者仮殿遷座祭、後者本殿遷座祭という。 社殿修繕改造にあたって臨時行われて場合一定の周期行われる場合があり、定期的なものは式年遷座祭と称する

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