進歩とさらなるゲーム
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「Twitch Plays Pokémon」の記事における「進歩とさらなるゲーム」の解説
2014年2月18日、「ロケットだんアジト」にあるパズルで大変な困難に遭遇した後、ゲームをより遊びやすくするために、新たな仕組みである「民主主義モード (Democracy mode)」が導入された。これは、一定時間(通常は30秒)の間に入力されたコマンドを集計し、その時間が経過した時点で勝利したコマンドが実行されるというものである。また、ユーザーは自分の動作に数字を付けて、動作の長さを指定することができた。例えば、「right3」は3回連続で「right(右)」を入力することを意味する。この新しいシステムに憤慨した多くの人々が、Twitchのチャットで抗議行動を起こし、「start9」(一時停止メニューを9回開閉して進行を遅らせる)というコマンドを使って対抗した。これは "The start9 protests (スタート9抗議)"として知られるようになった。その後、配信者は仕組みを見直し、ユーザーが投票で2つのモードを切り替えられるようにした。これまでのデフォルトである「アナーキー (Anarchy)」と、この新しいモード「民主主義」である。しかし、「民主主義」モードへの変更には圧倒的多数の投票が必要であるのに対し、「アナーキー」モードへの変更には、画面上のメーターに表示される過半数の投票しか必要なかった。この変更は、「民主主義」モードがストリームの当初のコンセプトと相反し、プレイの周囲に構築された精巧な物語や神話を推進するのに役立っていたランダム性の可能性を排除するものであると、プレイヤーの間で賛否両論となった。 『ポケットモンスター 赤』のクリア後、2014年3月2日に今度は新たな、第2世代のゲーム『ポケットモンスター クリスタル』が始まった。開発者は『ポケットモンスター エメラルド』の開始日に合わせて『クリスタル』のクリア期限を設定したが、プレイヤーたちはその前に『クリスタル」を終わらせられた。また、『クリスタル」の発売に伴い、投票システムも変更され、「民主主義モード」が毎時、自動的に起動するようになった。2014年3月14日には、プレイヤーはシロガネやまで、『赤・緑』のプレイヤーキャラクターを代表するトレーナー「レッド」との大規模な戦いを迎えたが、レッドのチームは、先に行われた『ポケットモンスター 赤」のTwitch Plays Pokémonで四天王を倒すのに使われたのと同じポケモンで構成されるように変更されていた。開発者は、『クリスタル」のゲームデータを意図的にこのように変更したと述べている。これは、ゲームフリークがゲーム制作時に、『クリスタル」でプレイヤーが『赤』を終えた時のポケモンを使う「レッド」と対戦することを意図していたためである。『クリスタル』は、3月15日に13日以上のプレイ時間を経てクリアした。『ポケモン・クリスタル』の視聴者数が『ポケモン・レッド』に比べて少なかったにもかかわらず、開発者は、この実験への関心が続く限り、他のポケモンゲームでも配信を続けると述べている。 2014年3月21日に『ポケモン エメラルド」がスタートした。エメラルドへの移行に伴い、当初は民主主義モードが完全に無効化されていた。エメラルドはソフトリセット機能があるため再起動を繰り返したが、後に配信者によって修正された。 ポケモンシリーズのニンテンドー3DS用ソフト第1作目となる『ポケットモンスター X』への移行に伴い、ストリームの設定も変更された。当時、3DSにはPC用のエミュレータがなかったため、Twitch_plays_3dsとして知られるRedditユーザーのdekuNukem(「色違い」のポケモン(英語版)を検出するために「連鎖」の操作の自動化も設計した)が3DSの実機を改造して開発した「3DS Streaming Console with External Control Interface(3xtDS、外部操作インターフェース付き3DSストリーミングコンソール)」と呼ばれるハードウェアを使用しており、この改造により、USBベースのインターフェースを介してデバイスの入力を直接制御できるようになり、画面の内容をキャプチャするために必要なビデオ出力も追加されている。実際のハードウェアに変更したことで、ゲーム機のWi-Fi機能を利用したストリームが可能になり、『ポケットモンスター X・Y』をプレイしている他のユーザーが、ニンテンドーネットワークを介して配信者と直接やりとりすることが可能となり、オンライン対戦や交換(英語版)、Oパワーなどのゲーム内のインターネット機能を利用することができるようになった。また、その配信後には『ポケットモンスター オメガルビー』も配信された。 2015年2月、初代のプレイから1年が経過したことを記念して、『ポケットモンスター 赤』の新たなプレイが始まった。目標は、ゲームのメインストーリーをクリアすることと、151種のポケモンをすべて捕まえることだったが、後者は約39日間で達成した。 このプロジェクトの4周年を記念して、チャンネルでは新たに『ポケットモンスター 赤』と『ポケットモンスター 緑』の両方を同時にプレイすることを開始した。Twitchチャンネルのプレイヤーは、自分のコマンドがどちらのゲームを対象にするかを指定することができるが、それ以外の場合は2つのゲームで交互にコマンドが発され、ゲームの民主主義モードがオンになっているときは、投票されたコマンドが両方のゲームで使用される。 実験が5年目に入ると、ポケモンの公式ゲームをすべて使い切ってしまったため、ファンが作成したポケモンゲームのMODを使用するようになった。 6年連続で走ったことを記念して、ストリームは6作品連続の試練を走った。
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