辻曲家の関係者
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福来 陽一(ふくらい よういち) 元歴史作家志望の青年で本シリーズの主な語り部。「リグ・ヴェーダ」の常連客で、辻曲兄妹とは懇意にしている。 実は7年前に死亡しており、現在は「ヌリカベ」としてこの世にとどまっている。そのため普通の人間からは存在を認識されることはなく、情報収集など多岐にわたって協力を行っている。両親は辻曲家の父母が死亡したのと同じ事故で命を落とし、その件が仕組まれた殺人だったのではないかと考えて了と共に真相を探っている矢先に目黒不動尊付近で何者かに殺害されてしまった。生前の知識は残っているがほとんどの記憶を失っており、摩季が自分の妹だったことも覚えていない。 四宮 雛子(しのみや ひなこ) 四柱推命の大家である弱視の老女。現在は伊豆山神社のさらに山奥に隠棲しており、偏屈で頑迷な性格もあって世間に名が出たことはない。辻曲兄妹を気に入り鑑定を行っている。 火地 晋(かち すすむ) 常日頃から新宿の「猫柳珈琲店」で原稿を書き続けている老人。歴史作家だが、執筆内容があまりに過激だったためほとんど世に知られていない。「バカが」が口癖の非常に偏屈な性格で、座右の銘は自分で考えたという「時間は有限、問題は無限」。「幽霊(地縛霊)」であり、周囲の出来事は「人事」として全く興味を示さないが、気が向けば教えを乞いに来た者に隠された歴史の真実を語ることもある。 伶子(れいこ) 「猫柳珈琲店」先代マスターの妻。数年前に交通事故で死亡しており、現在は「幽霊」となっている。 涙川 紗也(なみかわ さや) 陽一の元恋人。IT関連の社団法人に勤める派遣OL。自身に付きまとっていたストーカーが殺害されたことから事件に巻き込まれたかと思われていたが、実は弟橘媛の血を濃く受け継ぐ存在であり、生贄として篁一派に狙われていた。辻曲家の面々の手で危機から救われ、浦賀に引っ越す前に心機一転するため大山神社に向かうが、ここでも事件に巻き込まれて再び命を狙われ、陽一らの手で救われた。 六道 佐助(りくどう さすけ) 京都在住の「傀儡使い」。小柄で鼠のような印象の男。当初は猿太に脅され死者を黄泉返らせあの世とこの世のバランスを崩すよう命じられていたが、高龗神たちに対する恐怖心から彼を欺いて死者を操るふりだけをしていた。グリとは昔から因縁がある様で、一向に頭が上がらない。三輪では磯笛から紗也を監視するよう命じられていたが、グリに脅されて離反している。そのまま巳雨の面倒を見ていたが、磯笛に命を脅かされたためやむなく一時的に辻曲家を裏切ることとなる。しかし、伏見が穢されることを良しとせず再び彼女たちに協力した。 観音崎 栞(かんのんざき しおり) 安芸大学に通う宮島出身の女子大生。22歳。実家は老舗の旅館で、死んだ祖母は嚴島神社の巫女。故郷への愛はあったが観光業に就くのに抵抗感があり、広島にある親戚の家電メーカーに就職することが決まっていた。しかし帰省中に起きた連続殺人事件で知り合った彩音から市杵嶋姫命の真実を聞き、目覚めさせられようとする彼女を鎮魂、その後は宮島をより多くの人に知ってもらえるよう島に戻って観光業に携わることを決める。 金山 武彦(かなやま たけひこ) 安芸大学の卒業生。36歳。実家の土産物屋で働き、観光案内所のボランティアも行なっている。妻とは死別しているため現在は独身。妻が亡くなる前に世話になった栞に感謝しており、彼女を助ける。 樒 祈美子(しきみ きみこ) 伏見稲荷大社の氏子。狐憑きの家系で、他人の心が読めるという能力を持つ。8年前のバスツアー事故で父親を亡くしている。 澤村 光昭(さわむら みつあき) 祈美子の婚約者。伏見稲荷大社で発生した殺人事件で藤森神社の氏子だった伯父が殺害される。
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