きぞく‐いん〔‐ヰン〕【貴族院】
貴族院
貴族院
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/26 01:14 UTC 版)
貴族院(きぞくいん)とは、貴族制度が存在する国の両院制議会において、貴族その他の非公選議員により組織される議院。通常、上院に相当し、公選の議員により組織される下院(代議院、庶民院、衆議院など)に対置される。貴族院の制度は、名称の如何を問わず、フランス革命以前のフランス(三部会)[要出典]や、第一次世界大戦以前のプロイセン、バイエルンなどのドイツ諸国家、オーストリア等に見られた。現代でもイギリスの議会に存在している。
- 貴族院 (アイルランド) - グレートブリテン王国との合同前のアイルランド議会を構成した上院。
- 貴族院 (イギリス) - イギリスの議会を構成する上院。現存。
- 第二院 (イングランド共和国) - イングランド共和国末期、護国卿が創設した議院。「貴族院」や「上院」とも呼ばれる。
- 貴族院 (オーストリア) - オーストリア帝国議会を構成した上院。
- 貴族院 (スウェーデン) - かつてスウェーデン王国議会を構成した議院。1866年に公選制の上下院が導入され議院としての権限は失ったが、伝統と文化の継承を目的とする組織として存続している。
- 貴族院 (スペイン) - かつてスペイン王国議会を構成した上院。
- 貴族院 (日本) - かつて日本の帝国議会を構成した上院。1890年(明治23年)から1947年(昭和22年)まで存在した。
- 貴族院 (バイエルン)
- 貴族院 (ハンガリー) - かつてハンガリー王国議会を構成した上院。
- 貴族院 (フランス) - 復古王政から7月王政までのフランス王国議会の上院。
- 貴族院 (プロイセン) - かつてプロイセン議会を構成した上院。
- 貴族院 (ポルトガル) - かつてポルトガル王国議会を構成した上院。
関連項目
貴族院(上院)
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詳細は「貴族院 (イギリス)」を参照 貴族院はかつては世襲の貴族の議院であった。大規模な改革が部分的に完了し、現在はイングランド国教会の高位の聖職者、世襲貴族の議員、任命された議員(一代貴族と呼ばれ、その子孫が議員の地位を受け継ぐ権利は与えられない)の、3種の議員が混合した議会となっている。 現在の貴族院は庶民院の立法の審査を行っている。そのための手段は修正案提出権と、法案を拒否し棚上げする権利(可決しなかった法案の成立を12ヶ月先延ばしにすることが出来る)である。しかしながら、拒否権の行使は慣習と議会法により制限され、貴族院は“金銭法案”(税金の支出をともなう法案)や公約に掲げたものは拒否できないとされている。しつこく拒否を続ければ、議会法の規定に基づき庶民院がそれを覆すことになる。しかし、成立の遅れや、貴族院との対立が悪印象になるのを避けるために、与党(庶民院の多数派)が修正案に同意することがしばしばある。 貴族院は、常任上訴貴族(通称:法律貴族または法官貴族)と呼ばれる一部の議員だけが参加するものではあるが、2009年9月末までイギリス国内の最高裁判所としての役割も持っていた。しかしながらConstitutional Reform Act 2005(2005年の憲法改正)でその役割を連合王国最高裁判所(Supreme Court of the United Kingdom)に移管することになり、2009年10月1日付けで、最高裁判所が正式に設置。600年間の伝統に幕を下ろした。
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