調査・研究活動
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/31 21:30 UTC 版)
「富士山と人々の歴史」平成17年度 - 継続 富士山をめぐる自然と人の関わりを総合的に解き明かすことを目的とした研究。「富士山の災害史と古環境」を研究テーマに各分野からの研究活動を行っている。 「楯無鎧の謎を探る」平成15-17年度 甲州市塩山上於曽の菅田天神社所蔵の国宝「小桜韋威鎧兜・大袖付」(楯無鎧)のレプリカ製作に際して、同鎧各部の甲冑史的な検討や、伝来経緯・意義に関する文献史学的な考察を展開。報告書においては実測データなどを掲載。 「古代の交易と道」平成18-平成19年度 古代甲斐国の交通・交易の様相に関して考古学・文献史学の両面から検討を行う。古代甲斐国における交通路の確定や、『山梨県史』において指摘された古代甲斐国が東山道と東海道の結節点にあたるとする平川南の指摘を受け各種論考が提言される。また、報告書では古代甲斐国の交通・交易に関する史料を集成している。 「歌川広重の甲州日記と甲府道祖神祭」平成19年度 天保12年(1841年)に甲斐を訪れ甲府道祖神祭りの幕絵製作を行った歌川広重が甲州旅行を記録した『甲州日記』に関する共同研究。報告書において『甲州日記』の全文・スケッチの翻刻と考察を含んだ注釈・現代語訳を掲載しているほか、広重の画業や広重の歩いた道中ルートの検証、甲府道祖神祭礼に関する論考を展開しているほか、広重の甲州関係作品や甲府道祖神祭関係資料、『甲州日記』に関係する各種データを集成している。 「甲斐の治水・利水と景観の変化」平成19-平成21年度 信玄堤に代表される甲府盆地の治水に関して、河川の流路変遷や耕地開発による景観の変化を検討する共同研究。収蔵する信玄堤絵図・村絵図類や検地帳の分析により調査データを作成し、堤防の形態的変遷や耕地の開発状況について検討した。また、治水技術の変遷や水害による村の移転、井堰の開発状況などについて考察を展開しており、報告書では調査データも掲載。 「甲斐金山における金製錬技術に関する自然科学的研究」平成20年度 - 平成23年度 甲斐金山から産出された金について科学的手法により技術的側面を検討する研究。黒川金山や勝沼氏館跡から出土した熔融物付着土器のX線調査などを実施。 「博徒の活動と近世甲斐国における社会経済の特質」平成21年度 - 平成24年度 甲斐国において活動した甲州博徒の活動を通じて社会経済・文化の特質を解明することを目的とする研究。報告書では甲州博徒に関する史料を集成し、三井卯吉や国分三蔵、黒駒勝蔵に関する新出史料を見出した。平成25年には企画展「黒駒勝蔵対清水次郎長」を開催し成果を一般に紹介。 「河口集落の歴史民俗的研究」 「日韓内陸地域における雑穀農耕の起源に関する科学的研究」 「甲斐の治水・利水技術と環境の変化」 ほか、学芸員・職員が個別のテーマ研究を展開している。
※この「調査・研究活動」の解説は、「山梨県立博物館」の解説の一部です。
「調査・研究活動」を含む「山梨県立博物館」の記事については、「山梨県立博物館」の概要を参照ください。
- 調査・研究活動のページへのリンク