誕生から定番ジャンルへとは? わかりやすく解説

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誕生から定番ジャンルへ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/18 15:23 UTC 版)

刑事ドラマ」の記事における「誕生から定番ジャンルへ」の解説

警察舞台とする日本映像作品としては、1950年代からシリーズ製作され映画にっぽんGメン』や『警視庁物語』があり、製作した東映はこれを刑事ドラマ原点として紹介している。これを受け、日本テレビ日本で初の刑事ドラマとして1957年9月より『ダイヤル110番』、NET現在のテレビ朝日)が日本初1時間連続ドラマとして1961年10月より『特別機動捜査隊』の放送開始した。『特別機動捜査隊』は、少数(5人)チーム刑事たち現場急行し事件解決に当たるという迅速な展開が、人気集めた刑事ドラマスタイル大きな影響与えたという点で、制作者である東映自身は「日本刑事ドラマルーツと言える作品」であるとしている。なお、それまでドラマにおける警察私立探偵解決する推理ドラマ脇役もしくは明治大正~戦前戦中言論弾圧駆り出され影響で、反体制反骨精神による犯罪犯すに対して権力圧政象徴としての「敵役」、終戦直後混乱期における警察力低下による「やられ役」が多く扱い決し良いものではなかった。 視聴率30%を越え人気博した特別機動捜査隊』は、その後多く刑事ドラマ作品製作される起点となったばかりでなく、『大江戸捜査網』のように、現代劇刑事ドラマチーム捜査の展開が取り入れられ時代劇制作された。 1970年代以降群像劇ではなく捜査同士コンビ組んで捜査中の掛け合い売りにする「バディ作品」も制作されはじめたアメリカ『刑事スタスキー&ハッチ』や『白バイ野郎ジョン&パンチ』といった作品始め日本でも『俺たちの勲章』『噂の刑事トミーとマツ』皮切りに『あぶない刑事』『相棒』といった作品制作されている。 他方アメリカでは鬼警部アイアンサイド』のように、一人刑事人間性追った刑事ドラマ制作され日本でも『はぐれ刑事純情派』関西ローカルではあるが大阪府警察舞台にした『部長刑事シリーズ朝日放送)のように長期シリーズ化した作品制作された。 現在では刑事ドラマの無いクールは無いとも言われる定番ジャンルである。作品によってはシリーズ化される等、長期わたって制作・放送されるものも多い。 人気の理由について、事件警察という題材視聴者にとってあまり身近ではないことで、いくらか現実離れした設定物語であってもリアルさ感じられることや、基本的に1話完結(=容疑者確保し事件解決)するスタイルにより、物語1話見逃して視聴続けやすいという安心感などが挙げられている。また、『太陽にほえろ!』ヒットして以降は、出演者番組降板する殉職(=犯罪捜査中に死亡)することが定番であったが、1990年代以降の作品はそうした事例少なくなり、降板の際は他部署へ異動、または警察退職するパターンが多い。 民放全国ネット放送されている連続ドラマには警視庁ないし同管内舞台にしている作品多く次いで神奈川県警察ないし同管内(特に横浜市内)、京都府警察ないし同管内(特に京都市内)と続く。また、部長刑事シリーズのように、一部シリーズ除き大阪府警が「応援」という形で制作に関わっているケースもあった。1970年代から1980年代にかけてのレギュラー作品では、特別版として地方日本国外舞台とした作品がたびたび放送されていた。

※この「誕生から定番ジャンルへ」の解説は、「刑事ドラマ」の解説の一部です。
「誕生から定番ジャンルへ」を含む「刑事ドラマ」の記事については、「刑事ドラマ」の概要を参照ください。

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