認定トーナメント・イベントとプロプレイヤー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/01 21:53 UTC 版)
「マジック:ザ・ギャザリング」の記事における「認定トーナメント・イベントとプロプレイヤー」の解説
DCI(ウィザーズ・オブ・ザ・コースト社が設立した、Magicをはじめとするゲームの国際公式競技組織)が認定しているトーナメントを認定トーナメントと呼ぶ。WPN(ウィザーズ・プレイ・ネットワーク)協賛店舗やイベント会場で開催される。認定トーナメントの開催情報はウィザーズの公式ページ(下記)で確認できる。初級者から上級者まで段階ごとの大会形態も確立されており、世界中でトーナメントが開かれている。 中でも、世界中からトッププレイヤーが集結して開催されるプロツアーに出場することは多くのプレイヤーの憧れであり、生活をマジックに捧げてまで世界を相手に競う若者も多かった。90年代は日本勢は良くてベスト16前後を行ったり来たりする程度であったが、2001年のプロツアー東京にて藤田剛史が日本人初のベスト8入り(準優勝)を果たしたのを皮切りに、2004年プロツアー神戸で黒田正城が初めて日本人初のプロツアー王者に輝き、2005年には世界選手権個人戦を森勝洋が制し、日本人初の世界王者となった。同時に国別対抗トーナメントでも日本代表が優勝し、プレイヤー・オブ・ザ・イヤー(年間MVP)を津村健志が獲得した。また2005年より、マジックの発展に貢献してきたプレイヤーの功績を称えることを目的とした「マジック・プロツアー殿堂」が創設され、有識者による投票で毎年3~5人が殿堂入していた。日本からはこれまでに、藤田剛史、中村修平、津村健志、大礒正嗣、三原槙仁、八十岡翔太が選出されている。以後20年代に至っても日本は強豪国の一角を占めている。 以下は、代表的な大会であり、上位の大会は特に「プレミアイベント」と呼ばれているが、10年代半ばより制度は迷走し、流動的となっていった。競技が『MTGアリーナ』主体となったデジタル時代には改名されたり行われなくなったものも多い。 世界選手権(Worlds) その年の世界王者を決める大会。かつてはプロツアーに似た招待形式であったり、指定されたプロツアー優勝や前年度プレイヤーオブザイヤーなど、限られたプロのみが招待される形式であった。 ワールド・マジック・カップ(World Magic Cup、以下WMC) 国別対抗選手権。各国の予選を勝ち抜いたメンバーによる団体戦で行われる。 プロツアー(Pro Tour、以下PT) 新エキスパンション発売2週間後に行われる、マジック最大規模のトーナメント。参加条件を満たしたプレイヤー達による競技が繰り広げられる。 ワールド・マジック・カップ予選(World Magic Cup Qualifire、以下WMCQ) 国別対抗戦であるWMCへの出場資格を賭けた大会。参加にはプレインズ・ウォーカー・ポイントによる足切りが存在するなど、上級者向けの大会と言える。 グランプリ(Grand Prix、以下GP) 誰でも参加可能な、大規模なオープントーナメント。世界各地で頻繁に開催されており、日本では年2~3回開催される。日本国内での開催時は、2000~3000人ものプレイヤーが集まった事も。PTへのステップも兼ねていた時期には、上位成績者にはPTの招待権利とトラベル補助が与えられていた。会場は入場自由となっており、様々なサイドイベントも催され、本戦参加者以外も楽しめるようになっている。 プロツアー予選(Qualifier、以下PTQ) PTの参加資格をかけたトーナメント。以前は各地で開催され、優勝者にはPTの参加権利が与えられていたが、現在は各地で開催される「プロツアー予備予選」と、予備予選を通過したプレイヤーのみで参加権利を争う「プロツアー地域予選」による、二段階選抜方式となっている。 グランプリトライアル(以下GPT) GPでのBye(不戦勝)をかけたトーナメント。毎大会の優勝者には該当GPでのByeが与えられる。全国各地で頻繁に開かれており、GP前日にもラストチャンストライアルという形で行われる。なお、Byeは一定数以上のプレインズウォーカーポイント(公認大会の成績により付与されるポイント)、プロポイント(詳細は下記参照)を保有する者にも与えられる。 プレリリーストーナメント 新製品の発売を記念して、公式発売前に製品を楽しめるイベント。全国のショップで開催され、参加者には記念のプレリリースカードが配布される。 フライデーナイト・マジック(FNM) 金曜日の夜に開催される店舗内トーナメント。参加者の中から4名に特製のプロモーション・カードが配布される。新エキスパンション発売日のFNMはランチ・ウィークエンドとされ、参加するだけで特製カードを貰える。 スタンダード・ショーダウン セット毎に期間限定で各ショップで週末(土・日)に開催されるスタンダード形式の店舗内トーナメント。カード5枚入りの特製パックが褒賞として配布される。 ストアチャンピオンシップ 旧名称はゲームデー。各セットのシーズン最後に、各ショップにて行われる店内チャンピオン決定戦。参加者や成績上位者にはテキストボックスが廃された特別なカードが配布され、優勝者には「CHAMPION」の文字が記されたプレイマットが贈られる。 マジック・リーグ 初心者やカジュアル層向けに全国のショップで開催されている店舗内リーグ。開催されている店舗で好きなブースターパックを3つ買い、それで30枚以上のシールドデッキを組む。 デッキは専用のストレージボックスに保管し月末のリーグ戦区切りまで使い続けるが、3回負けるごとに1パックを追加購入してデッキを強化する権利が与えられる。 プロポイント PTでの成績により獲得できるポイント。GP上位入賞などでも獲得することができる。 プロプレイヤーは年間を通してプロポイント獲得を競い、年間で最もポイントを獲得したプレイヤーは「プレイヤー・オブ・ザ・イヤー」に選出される。 日本人では過去に津村健志(2005年)、八十岡翔太(2006年)、斎藤友晴(2007年)、中村修平(2008年)、渡辺雄也(2009年、2012年)の5名が選出されている。 プロプレイヤーズ・クラブ プロプレイヤーの特典。前年または当年のプロポイント獲得数に応じ3段階のレベルが設定され、プロツアー参加報酬、宿泊ホテルなどが支給される。
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