言論の自由に関する見解・批判とは? わかりやすく解説

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言論の自由に関する見解・批判

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/10 23:02 UTC 版)

マルコポーロ事件」の記事における「言論の自由に関する見解・批判」の解説

大月隆寛安原顕のように中立的立場をとろうとした論者は、『マルコポーロ』は西岡記事併せてそれに反論する記事掲載するべきであった、と述べた江川紹子などもその一人である(後述)。 小林よしのりは、上述のように事件に関して西岡激しく批判したが、ホロコースト見直し論に対す言論規制賛同する発言はしていない一水会代表であった鈴木邦男は、事件から1年経た時点で、新宿のライブハウスロフトプラスワンに記事書いた西岡招き対談行っている。この場で、鈴木は「言論には言論を」と言う自分信条改め述べ廃刊に至る文春行動批判している。 1997年評論家日垣隆は、西岡同年出版した単行本『アウシュウィッツ「ガス室」の真実 本当悲劇何だったのか?』(日新報道)を毎日新聞社発行するエコノミスト書評好意的に紹介し間接的に事件当時言論空気批判したフォトジャーナリスト広河隆一は、事件から3年後発表した自著パレスチナ難民キャンプ瓦礫の中で/フォト・ジャーナリスト見た三十年』(草思社1998年)の中で、現地アウシュヴィッツでの詳細な現場検証踏まえて次のように書き西岡記事に対して批判的検証と共に一定の擁護与えている。「ガス室存在した証拠がないという説は本当に荒唐無稽なのか。この問題疑問呈した否定したりする文章掲載することは、広告引き上げ圧力を受けるほどの問題なのか。ホロコースト検証タブーなのか‥‥この事件私たち多く問題投げかけた」。そして、ポーランドアウシュヴィッツ博物館取材し博物館展示内容についてのような指摘をする。「展示場を進むと、解放されたときの写真目を引いた人々鉄条網鉄条網のあいだの細い通路歩いている。しかしこれは不自然だ。その通路を私も歩いたが、そこは収容所二重取り囲む柵の役割をはたしている場所だ。ここを歩いて周囲をまわるだけで、入ったころから出るほかないのだ。解放され人々がこんな場所に入る必然性はまったくないし、連行されてきた人々がこんなところに入りこむ可能性まったくない。私はその写真の前で長く考えこんだ。これは解放した軍の写真家が、わざわざこういう背景撮影したにちがいない。」。そして、その上でホロコースト真摯な研究拒絶するべきではないと思う。」と述べて西岡立場限定的ながらも、一定の支持与えている。 副島隆彦は、インターネット上でホロコースト見直し支持する立場表明し、さらに元外務省職員佐藤優との2008年出版され対談書で、マルコポーロ事件以後日本出版物において、ユダヤ人について言論自主規制かかっているという趣旨懸念述べている。 ジャーナリスト田中宇は、ホロコーストに関する事実関係議論保留し、かつマルコポーロ事件そのものについては触れない形で論争現状概観しホロコーストを「国際問題の中で唯一分析禁じられ事項」と呼び、この問題を巡る世界的言論規制空気注意喚起した出版物でのタブー化空気とは対照的にインターネット上でマルコポーロ事件ホロコースト見直し論を論じブログなどは数多い文芸批評家絓秀実は、ヘイドン・ホワイトカルロ・ギンズブルグ論争言及しながら、上記のような言論の自由という争点そのもの批判した。絓によれば言論の自由という権利中立的なものではなく政治的闘争の場に他ならないのであるから、その政治性忘却されてしまった場合政治的にホロコースト重要な問題ではなかった日本においては、「ホロコースト否定論」すら言論の自由の名の下に登場し得ることになるのである

※この「言論の自由に関する見解・批判」の解説は、「マルコポーロ事件」の解説の一部です。
「言論の自由に関する見解・批判」を含む「マルコポーロ事件」の記事については、「マルコポーロ事件」の概要を参照ください。

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