衆寡敵せずとは? わかりやすく解説

衆寡敵せず

出典:『Wiktionary』 (2021/08/14 10:45 UTC 版)

成句

衆寡せずしゅうかてき-)

  1. 多数に対して少数では勝ち目がない[1]。「」は「多数」、「」は「少数」の意。

発音(?)

しゅ↘ーか て↗せ↘ず[1]

関連語

類義語

出典

『三国志』巻11・魏書11・袁張涼国田王邴管伝・張範伝

白文
董卓作亂、承欲合徒眾天下共誅卓。承弟昭時爲議郎。適從長安來、謂承曰、「今欲誅卓、眾寡不敵。且起一朝之謀、戰阡陌之民。士不素撫、兵不練習。難以成功。卓阻兵而無義、固不能久。不若擇所歸附、待時而動。然後可以如志」。承然之。乃解印綬閒行歸家、與範避地揚州
訓読文
董卓すや、承、徒衆を合はせて天下共に卓をせむとす。承の・昭、時に議郎たり。たまたま長安来りて、承にひて曰く、「今卓を誅せむと欲するも、衆寡敵せず一朝はかりごとおこして、阡陌せんぱくの民を戦はしむ。素より撫せず練習せず。以てを成すこと難し。卓、りて無くもとより久しくすることあたはず。帰附する択び時を待ち動くかず。然る後に以て如くあるし」と。承、之を然りとす。すなは印綬解き間行して家に帰り、範とともに地を揚州避く
現代語訳
董卓騒乱起こすと、承は徒党糾合して天下人々と共に董卓誅滅ようとした張承の弟の張昭当時議郎の職にあったが、たまたま長安からやって来ており、張承言った、「今、(あなたは董卓誅滅ようとしておりますが、多数少数では相手になりません。しかも、唐突に計画思い立ちあぜ道で働く農民らを(徴兵して)戦わせようとしております。(あなたは平素より将校らをいたわってきた訳でもありませんし、兵卒訓練されている訳でもありません。これでは成功収めることは困難です。董卓兵力たのみにして道義がなく、(権力者地位に)長く留まれるはずがありません。(あなたに)従う者を選抜し、時機待って行動するのが適切です。そうすれば、いずれご希望通りになることでしょう」。張承は、この意見正しいと考えた。そこで、官職辞して密か故郷帰り張範と共に揚州避難した。

翻訳



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