菜の花の花言葉
菜の花には「春の到来」という花言葉もある。菜の花は、寒い冬が明けて暖かい春を迎える喜びの象徴でもあるのだろう。なお菜の花は食用にもなる。
菜の花には「故郷」という花言葉もある。これは大地に広がる菜の花畑に、日本の原風景のような郷愁が見出されたためかもしれない。ちなみに菜の花は西アジア~ヨーロッパの原産であり、シルクロードを伝って中国へ、そして弥生時代のころ日本へ伝来したとされている。
菜の花花言葉の由来
菜の花の見た目からつけられたという説#「財産・豊かさ」
菜の花でよくイメージされる黄色は、風水(中国で発祥した環境哲学)によると金運を表す色と認識されている。そのため、広い大地に広がる菜の花畑の光景は、まるで財宝のようにみえるということもあり、「財産」という花言葉がつけられた。また、小さいひとつひとつの花から成る菜の花が、身近な生活での「豊かさ」を表していることに由来する。
#「競争」
一面に広がる菜の花畑を見ると、まるで黄色い絨毯のようにもみえる。それは、たくさんの菜の花が密集して咲いているためである。そういった様子が、菜の花が競い合って咲いてるようにもみえることから、「競争」といった花言葉がつけられた。切磋琢磨のニュアンスを込めることもできそうではある。
#「快活」「明るさ」
冬を終えて暖かくなるころ、花を咲かせる菜の花から春を感じ、気分が前向きになる。そういったことから「快活」といった花言葉がつけられた。そして、黄色い花を咲かせる菜の花そのものが、元気あふれるイメージであることが由来している。そのほかに、菜の花は食用としてさまざまな料理の材料となり、それを食べた人たちを元気にしてくれることも「快活」の花言葉に由来するだろう。また、菜の花を象徴する黄色は、ひまわり(向日葵)の花のように、太陽にたとえられることが多い。そのため、太陽のように明るい黄色から「明るさ」という花言葉がつけられたようだ。そして、菜の花の香りに包まれていると明るく晴れやかな気分になることも、「明るさ」という花言葉の由来になるだろう。
菜の花の英語の花言葉
菜の花の英語の花言葉は、花言葉が流行していた19世紀のヴィクトリア朝のころのイギリスでは、菜の花が一般的ではなかったためとくにはなかったようだ。そのころ、菜の花と同じ「黄色の花」にイメージされることの多かった花言葉を挙げてみると、「Happiness(幸福)」「Joy(喜び)」「Pride(誇り)」「Clarity(明快)」「Intellect(知力)」といった、 前向きなものがよくみられる。また、日本で親しまれている花言葉を英語に訳すと、「Small happiness(小さな幸せ)」「Cheerfulness(快活)」「The brightness(明るさ)」「Assets(財産)」になる。菜の花には、英名で「Turnip rape」学名で「Brassica rapa」であり、また、ほかにも複数の英語の読み方がある。たとえば、「Rapeflower(レイプフラワー)」「Rapeblossom(レイプブロッサム)」などについて、その英単語から悪い印象が持たれている。それは、「Rape」には「セイヨウアブラナ」という意味がある一方、犯罪を連想させてしまう単語でもあるからだ。そのため、最近では「Fiele mustard(フィールドマスタード)」や「canola flower=キャノーラフラワー」などのほか、「Rapeseedflower(ラペシードフラワー)」といったように呼ばれることが多い。菜の花の前向きな花言葉にふさわしい英名が望まれているのであろう。
菜の花色別の花言葉の解説
#黄色の菜の花黄色い菜の花には「小さな幸せ」「豊かさ」「財産」「快活」「元気」「明るさ」「希望」などが挙げられる。黄色から「金」を連想されることが多く、金のつぶのような小さな黄色い花が咲く菜の花には、「豊かさ」「財産」といった花言葉がつけられた。そして、明るいイメージを持たれる黄色といった色からも、「元気」「明るさ」「希望」などの花言葉が相応しい。
#白色の菜の花
清らかなものがイメージされる白い菜の花の花言葉には、「潔白」「適応力」などがある。白い菜の花は黄色の菜の花と同じアブラナ科の植物ではあるが、大根の花として咲いている。そのため、大根の花言葉でもある「潔白」がつけられた。また、花言葉「適応力」についても、料理に多用される大根には味がしみこみやすい、といった特徴に由来している。
#紫色の菜の花
紫色の菜の花の花言葉には、「知恵の泉」「優秀」「聡明 」といった知的なものが多い。その花言葉は、中国の歴史書「三国志」に由来している。紫色の菜の花は、黄色い菜の花と同じアブラナ科である。また、「紫花菜(むらさきはなは)」と呼ばれ、正式には植物学者・牧野富太郎博士が名づけた「オオアラセイトウ」で知られている。紫色の菜の花は、一度種を蒔き花が咲くと、花からこぼれた種からまた芽を出すという特性があった。このように、たくさんの量を短い期間で育てることのできる紫色の菜の花は、食料としても重宝した。「三国志」では諸葛孔明が兵の食料として「紫花菜」を栽培させたというエピソードがあり、そのことから「諸葛菜(ショカツサイ)」と呼ばれることもある。
そのため、「三国志」のなかで、最高の軍師として評価されていた諸葛孔明が植えた紫色の菜の花の花言葉は、彼の能力を讃えるようなものばかりである。そして、戦いが繰り広げられる「三国志」での菜の花のエピソードに絡め、戦争を繰り返さないでほしいという願いを込めて、菜の花は「平和の花」といった認識もされているようだ。また、一面に広がる紫色の菜の花畑から高貴な印象が持たれることも、そういった花言葉に由来するかもしれない。
菜の花本数別の花言葉の解説
菜の花1本を見たとき、それに無数の小さな花が密集するように咲いている。そして、それらの小さな菜の花は、畑や野原など身近な場所で目にしたり、手に取ったりすることで、ささやかな幸せを感じられる素朴な花でもある。そういったことから、菜の花1本には「小さな幸せ」といった花言葉が相応しい。また、幾千本の菜の花が競い合って咲くような菜の花畑の様子から、「競争」「快活」「活発」といった花言葉がつけられたのだろう。なのはな(菜の花)の怖い花言葉
菜の花で怖い意味として捉えられる花言葉に、「競争」「財産」などが挙げられる。互いに競争することで向上していく、といったことを連想できる「競争」という花言葉は、前向きに捉えたときの意味になる。一方、互いに敵対しながら競争することがイメージされる「競争」として捉えた場合、怖い花言葉になってしまうかもしれない。たとえば、仕事上などでライバル関係にある人に対して、「競争」といった花言葉のある菜の花を贈る際は注意が必要になる。また、菜の花の「財産」という花言葉は、黄色い花がたくさん咲く様子からつけられたもので、一般的には縁起が良い花言葉として捉えられている。ただ、「財産」という花言葉のある菜の花を贈るのであれば、その相手を非難することや皮肉ることのないように気を付ける必要がある。たとえば、裕福で財産のある人に対して菜の花を贈ることで、また違った意味に解釈される可能性もある。そのため、その花言葉を怖い意味として捉えることのない相手に対して、菜の花を贈るといいだろう。
※ 花言葉の内容は諸説あります。
- 菜の花の花言葉のページへのリンク