舞台版との違い
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「ウエスト・サイド物語 (映画)」の記事における「舞台版との違い」の解説
映画では舞台版から楽曲構成、歌詞などに相当の変更が加えられている。また、役名や役の位置づけにも一部変更がある。 役の大きな変更では、ジェッツの2番手にあたる役がアクションではなく「アイス」という役に変更されている。また、ファイティングシーンで戦うのも、ディーゼルではなくアイスに変更されている。アイスは常に冷静さを欠かさないクールな少年として設定されているため、トーンティングでのアニタの悲劇が起きる場面には彼の存在があってはならず、トニーを狙っているチノを探しに直前に外に出たため、ドラッグストアにはいない。彼の役を演じたタッカー・スミスは、来日公演ではリフを演じ、リフ役のタンブリンの歌唱部分も吹き替えとして担当した。他にグラジェラとヴェルマの位置づけが入れ替わっていたり、ブライダルショップのオーナーであるマダム・ルチアが登場したりといった変更がある。 楽曲の順序の入れ替えとして、ダンスパーティー後にシャークスを待つジェッツが歌う「クール」と、決闘後に同じくジェッツが歌う「クラプキ巡査どの」の位置が入れ替えられている。これに伴い「クラプキ巡査どの」はアクションではなくリフが中心となって歌い、「クール」は死んだリフに代わってジェッツを束ねるアイスが歌い、内容も「シャークスへの復讐にむけて冷静になれ」という意味を持ったものになっている。また、舞台版では決闘後(第2幕冒頭)に置かれている「素敵な気持ち」が2日目夕方のトニーとマリアの待ち合わせ前に移され、マリアたちがお針子をするブライダルショップでの情景に変更されている。これらの変更は明るい雰囲気をもった「クラプキ巡査どの」と「素敵な気持ち」を決闘前に、不気味で緊張感の高い「クール」を決闘後に移すことで、決闘を挟んでの物語の暗転をよりくっきり描き出す効果を得ている。 また、ダンスパーティー後のナンバーである「トゥナイト」と「アメリカ」の順番が入れ替わっている。「アメリカ」は舞台版では女たちだけの歌であるが、映画ではアニタ率いる女たちとベルナルド率いる男たちが対抗して歌い、歌詞もベルナルドたちがアメリカの欠点を数えあげる、より社会批判的な内容に変えられている。 その他の楽曲構成の変更として、舞台版の序曲では「どこかへ」の旋律が現れるが、映画版では「マリア」の旋律に変えられ、続く「プロローグ」も舞台版より拡大されている。また、舞台版では第2幕前半にあって全員のダンスを含む「どこかへ」のシークエンスは歌の前後が大幅にカットされ、歌はトニーとマリアのデュエットで歌われる(オリジナルでは舞台裏の女声が歌う)。「体育館でのダンスパーティー」はリフ役のタンブリンのアクロバットを見せるために拡張されている。また「あんな男に/私は愛している」は「あんな男に」後半のデュエット部分がカットされ、マリアのソロからそのまま「私は愛している」に移行するほか、「ひとつの心」でも若干のカットがある。
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舞台版との違い
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『Goodbye Love』は全て撮影されたが、DVD特典映像によるとコロンバス監督はあまり感情的になりすぎるため2番はカットした。 映画ではロジャーの亡くなった元彼女エイプリルは多くの意味を残している。医者の報告書によりエイプリルがHIV陽性であることがわかる。観客はエイプリルが病死したと推察できるがそれ以上は触れられていない。舞台版ではマークが、エイプリルはバスルームで手首を切って自殺し、遺書にはロジャーがHIV陽性となったことが記されていたと語る。DVD特典映像によるとコロンバス監督はエイプリルが手首を切ってバスタブに横たわる映像も撮影したが、過剰であると判断してカットした。
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舞台版との違い
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「キャバレー (1972年の映画)」の記事における「舞台版との違い」の解説
この映画はブロードウェイ・ミュージカル版とは全く異なる。舞台版ではサリー・ボウルズはイシャウッドの『さらばベルリン』と同様にイギリス人であるが、映画版ではアメリカ人となっている。舞台版のアメリカ人のクリフ・ブラッドショウは映画版ではイギリス人のブライアン・ロバーツとなったが役柄はイシャウッド版と類似している。サリーとブライアンや、フリッツ、ナタリア、マックスが関わるあらすじは舞台版ではなく『私はカメラ』から引用されている。舞台版のマックスはキットカット・クラブのオーナーであったが、映画版では違う役柄となっている。映画版でサリーは素晴らしい歌手として描かれているが、舞台版では才能がないとして描かれることもある。 フォッシーは舞台版の複数の曲をカットし、クラブ内での曲とビアガーデンで歌われる『Tomorrow Belongs to Me 』のみ残した。『Tomorrow Belongs to Me 』は舞台版では最初はキャバレー・ボーイが歌い、その後プライベート・パーティで歌われる。ケンダーとエブは映画版のためにいくつかの曲を作曲した。『Don't Tell Mama 』は『Mein Herr 』に置き換え、『The Money Song 』は『Money, Money 』に置き換えられた(ただしインストゥルメンタル版『Sitting Pretty 』として残留)。映画版のために作曲された『Mein Herr 』と『Money, Money 』はその後舞台版にも追加された。クラブでサリーが歌う『Maybe This Time 』は映画版のために作曲されたものではなく、数年前にケイ・バラードのために作曲されたものだったため、アカデミー賞映画音楽賞ノミネートの資格がなかった。『Don't Tell Mama 』、『Married 』は本来の用途としてはカットされたが、『Don't Tell Mama 』は間奏部分がインストゥルメンタルでサリーの蓄音機から流れ、『Married 』はフロウライン・シュナイダーのパーラーでのピアノ演奏、およびサリーの蓄音機から流れるグレタ・ケラーが歌うドイツ語版として登場する。
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