編纂の経緯・後世の評価とは? わかりやすく解説

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編纂の経緯・後世の評価

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/28 14:24 UTC 版)

新唐書」の記事における「編纂の経緯・後世の評価」の解説

『旧唐書』は、唐末五代戦乱の影響で、武宗以後皇帝実録欠落があるなど史料不足による不備大きかった宋代になって新出豊富な史料によって、その欠を補ったのが、本書である。 本紀・志・表は欧陽脩編纂列伝宋祁の撰とされるが、実際に宋敏求らの多数当時代表する学者関与している。志の中に「兵志」を新設して、表を多用したのは、その功績とされている。 また文章も、唐宋八大家一人であり古文家の大立者である欧陽脩のものであるため、簡潔な文体叙述されている。ただ、簡略に過ぎていることや、詔勅文章古文改変したり、中には錯誤見られるため、史料的な価値では『旧唐書』及ばないとされる同時期に資治通鑑』を編纂した司馬光は、その「唐紀」の材料多く『旧唐書』から取り本書にはほとんど依拠していない。本書編纂参画した呂夏卿は、本書成立直後に『唐書直筆新例1巻を著すと、呉縝は『新唐書糾謬』20巻著した宋代に盛んとなった中華思想背景に、本書には復古的で儒教的道義重視する態度貫かれている。「春秋の筆法」と呼ばれる主観的な叙述用いているため、客観性を欠くという指摘なされている。また、李白乗船中、酒に酔って水面に映る月を取ろうとして船から転落して死亡したと言う有名な俗説取り入れてしまっている点も批判されている。 清朝王鳴盛(『十七史商榷』)や趙翼(『二十二史箚記』)に代表される考証学学者たちも、本書に対して批判的である。 天体観測記録含まれており、天文学史分野においては775年の宇宙線飛来思われる記述など当時天文現象記述した貴重な資料となっている。

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編纂の経緯・後世の評価

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/06 15:05 UTC 版)

新元史」の記事における「編纂の経緯・後世の評価」の解説

明の建国後執筆された『元史』は、モンゴル色を中国から一刻も早く一掃したいという初代皇帝洪武帝思惑によって、実質編纂期間が数カ月限られるなど杜撰極まりないものであり、洪武帝死後には早くも改訂論が現れる始末であったこのため何度も改訂試みが行われて清の邵遠平の『元史類編』や銭大昕の『元史氏族表』、洪鈞の『元史訳文証補』、屠寄の『蒙兀児史記』などが執筆された。だが、次第元王朝自体広大なモンゴル帝国一部であり、モンゴルイスラム世界などの史料理解が無い限り正確な元朝歴史書編纂出来ない事が明らかになってきた。 『新元史はこうした事情配慮してこれまでの先人著作加え、『元朝秘史』やラシードゥッディーンの『集史』なども参照して、『元史』を改訂する形で編纂された。 だが、この『新元史に対しても『元史』よりは少しましになっただけであるとの批判寄せられた。細部誤り不備指摘されただけでなく、従来の『元史』を改訂増補した部分根拠が明らかでなく、原資料からの誤った引き写しも多いと非難された。このため1930年には重訂が行われたものが刊行され柯劭忞自身も『新元史考証』(58巻)を著してその根拠について解説した(ただし、なお一部十分に説明されていない部分があると指摘されている)。

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