紙本墨画花鳥図とは? わかりやすく解説

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紙本墨画花鳥図〈能阿弥筆/〉

主名称: 紙本墨画花鳥図〈能阿弥筆/〉
指定番号 1961
枝番 00
指定年月日 1998.06.30(平成10.06.30)
国宝重文区分 重要文化財
部門種別 絵画
ト書 応仁三年三月七十三歳款記がある
員数 一双
時代区分 室町
年代 1469
検索年代
解説文:  能阿弥一三九七-一四七一)は足利義教義政仕えた同朋衆一人であり、幅広い技芸通じた人物として著名である。絵画分野にあっては実質的に阿弥派始祖といってよい。能阿弥作例としては、応仁二年(一四六八制作の「絹本墨画淡彩白衣観音像」(重文個人)が基準作として知られている。本図は「白衣観音像」の翌年にあたる年記をもつが、印影および落款書体がよく共通する。しかも、小品である「白衣観音像」に比して本図は大画面作例であり、能阿弥画家としても非常に高い技量有していたことを証する作例である。その意味本図能阿弥基準としての重要性特筆すべきものがある。
 本図には台北北京故宮博物院花卉画図巻」等との比較によって伝牧谿画に由来するモチーフ多数指摘されており、能阿弥牧谿画風を十分咀嚼していたことが知られる空間構成は、時代反映してか、やや羅列的であるが、用墨においては没骨描を駆使し優れた墨技をみせる。ことに、風、外暈による白鷺などを表現する淡墨きわめて効果的かつ繊細である。一方気負いのない磊落な筆致は、晩年熟達した境地感じさせる
 本屏風の右隻には、
 「 久坐右 応仁暮春一日 七十三歳 」
左隻には、
 「為花恩院常住染老筆」
款記があり、能阿弥本図を花恩院に贈ったことが記されている。花恩院とは浄土真宗興正寺(のちに存覚仏光寺改称住職代々院号であったが、『證如上人日記天文二十一年九月五日の条に興正寺仏光寺離反した経豪建立し仏光寺旧号称した寺)の住職蓮秀経豪の子)の遺品として「小屏風一双能阿筆」が登場すること、蓮秀の父経豪一四五一-九二)が仏光寺住職となった時期が本屏風制作年に当たる応仁三年三月十日であることから、本屏風は、経豪寺務継承時に祝いとして、能阿弥から仏光寺贈られたものと考えられる
 本図能阿弥代表作として貴重であるばかりでなく、現存最古水墨花鳥図屏風としてもその史料的価値は非常に高いものがあるといえよう

紙本墨画花鳥図〈(伝蛇足筆)/襖貼付 後補アリ〉

主名称: 紙本墨画花鳥図〈(伝蛇足筆)/襖貼付 後補アリ
指定番号 518
枝番 00
指定年月日 1921.08.08(大正10.08.08)
国宝重文区分 重要文化財
部門種別 絵画
ト書
員数 16
時代区分 室町
年代
検索年代
解説文: 室町時代作品

紙本墨画花鳥図

主名称: 紙本墨画花鳥図
指定番号 636
枝番 00
指定年月日 1919.04.12(大正8.04.12)
国宝重文区分 重要文化財
部門種別 絵画
ト書
員数 8幅
時代区分 桃山
年代
検索年代
解説文: 桃山時代作品

紙本墨画花鳥図〈雪村筆/六曲屏風〉

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