空港外のチェックインカウンター
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/09 22:10 UTC 版)
「搭乗手続き」の記事における「空港外のチェックインカウンター」の解説
空港に行く前にあらかじめ市内などで搭乗手続きを済ませることができるサービスが、主に中華圏で広がりつつある。重い荷物を持って空港まで行く必要がなくなるほか、空港のチェックインカウンターの混雑に巻き込まれないメリットもある。 中華人民共和国香港 - 機場快線の香港駅と九龍駅では香港国際空港の搭乗手続き、受託手荷物の預入ができる。 マカオ - マカオフェリーターミナル(外港客運大樓)では、香港国際空港から出発する乗客の搭乗手続きができる。JAL、ANAなどの乗客が利用可能。 深圳(福永) - 深圳の福永フェリーターミナルでは、香港国際空港から出発する乗客の搭乗手続きができる。JAL、ANAなどの乗客が利用可能。 深圳(蛇口)、中山、東莞(虎門)、珠海、南沙 - これらのフェリーターミナルでは、香港国際空港から出発する乗客の搭乗手続きができる。JALなどの乗客が利用可能。 深圳 - 市内のキングキー・バナー・センター(京基百納廣場)で搭乗手続きができる。ただし、専用バスで香港国際空港に行き、そこからキャセイパシフィック航空、キャセイドラゴン航空、マンダリン航空、チャイナエアラインのいずれかで出国する場合に限る。荷物を預けることはできない。 上海 - 虹橋駅に隣接したショッピングモール虹橋天地で搭乗手続き、受託手荷物の預け入れができる。(虹橋発の一部国内線に限る) 大連 - 市内のホテルなど14カ所に自動チェックイン機を設置。中国南方航空の乗客に限り大連周水子国際空港の搭乗手続きが可能。 北京 - 北京地下鉄大興機場線草橋駅では、北京大興国際空港を出発する国内線、国際線の搭乗手続きが可能。 台湾(中華民国)台北 - 桃園機場捷運の台北駅では、当日桃園国際空港を出発するチャイナエアライン、マンダリン航空、エバー航空、ユニー航空乗客の搭乗手続きができる。上記4社に加えて2018年11月15日よりキャセイパシフィック航空、香港ドラゴン航空、エアアジア、エアアジア X、エアアジア・フィリピンも利用可能。桃園機場捷運の利用有無に関係なく手続きが可能。 新北 - 桃園機場捷運と環状線が接続する新北産業園区駅では環状線開業(2020年1月末)と同時にチャイナエアライン、エバー航空、マンダリン航空、ユニー航空の台湾系4社の搭乗手続きが可能となった。 大韓民国ソウル - 江南区のコエックスモールに隣接した韓国都心空港では、仁川国際空港を出発する大韓航空、アシアナ航空、チェジュ航空の他、一部の外国航空会社の乗客に限り、搭乗手続きと出国手続きが可能。セントラルシティーにあったチェックインカウンターは廃止された。また、仁川国際空港鉄道ソウル駅でも、仁川国際空港を出発する大韓航空、アシアナ航空、チェジュ航空、ティーウェイ航空、イースター航空、ジンエアーの搭乗手続きと出国手続きが可能。ただし、空港鉄道直通列車利用客に限る。 仁川 - グランドハイアット仁川では、仁川国際空港を出発する大韓航空の搭乗手続きが可能。ただし、手荷物は空港のチェックインカウンターで預ける必要がある。 光明 - KTX光明駅に、2018年1月17日、国内では3例目となる都心空港ターミナルがオープン。仁川国際空港を出発するLCCを含む韓国籍の航空会社の搭乗手続きと出国手続きが可能。合わせて、直通の空港リムジンバスの運行も開始され、現在のソウル駅・龍山駅経由の場合と比べ、地方から仁川空港までの所要時間が短縮される見込み。 マレーシアクアラルンプール - KLセントラル駅では、マレーシア航空、キャセイパシフィック航空、マリンド・エアの乗客に限り、搭乗手続きが可能。なお、空港連絡鉄道のKLIAエクスプレス、KLIAトランジット利用者限定のサービスのため、チェックイン時に乗車券を提示する必要がある。 タイ王国バンコク - エアポート・レール・リンクのマッカサン駅では、スワンナプーム国際空港を出発するタイ国際航空及びバンコク・エアウェイズの乗客に限り、搭乗手続きが可能であった。2014年9月でサービスを終了した。 シンガポールシンガポール - マリーナベイ・サンズには、シンガポール・チャンギ国際空港を出発するシンガポール航空とシルクエアーの乗客に限り、搭乗手続きが可能。ホテルの利用客以外でも手続き可能だが、手荷物を預ける場合、荷物2個につき25シンガポールドルの手数料が必要。 アメリカハワイ - ワイキキリゾートホテルでは、ダニエル・K・イノウエ国際空港を出発する大韓航空の搭乗手続きが可能。ただし、手荷物は空港のチェックインカウンターで預ける必要がある。 グアム - Tギャラリア グアム by DFS内にあるタモン・セントラル・エアターミナル(TCAT)では、アントニオ・B・ウォン・パット国際空港を出発するユナイテッド航空の一部便において搭乗手続きと受託手荷物預入が可能。 日本現在は、羽田エクセルホテル東急にJAL、ANA国内線の自動チェックイン機が設置されているのみである。受託手荷物を預けることはできない。 以前は、国際線の搭乗手続き可能なカウンターが東京シティエアターミナル、横浜シティ・エア・ターミナル、ホテル日航成田、京都シティエアターミナル、大阪シティエアターミナル、南海なんば駅、神戸シティエアターミナル、国内線の搭乗手続き可能なカウンターがモノレール浜松町シティエアターミナル、横浜シティエアターミナル、京急品川駅、羽田空港国内線ターミナル駅(第2ターミナル口)、札幌駅、博多駅(鉄道駅設置のものは自動チェックイン機のみ)に設置されていたが、海外ほど利用者が伸びず、アメリカ同時多発テロ事件による各国の保安強化や、オンラインチェックインの普及により撤去された。 成田新幹線計画では、東京駅にチェックインカウンターを設置し、そこで預けられた荷物を新幹線車両に設けられた荷物車で運搬する計画があった。その後本計画の事実上の後継列車である成田エクスプレスでも同様の計画が立てられたが、最終的に実施は見送られた。 JR西日本、南海電鉄では、関空アクセス列車(特急「はるか」・関空快速・特急「ラピート」)で、大阪シティエアターミナル、なんばCAT、京都駅で預けられた荷物を、車両に荷物室を設置して運搬するサービスを実施していたが、「はるか」「ラピート」は前述の保安強化でそれぞれ2002年と2001年に、後者は利用者低迷で1998年にそれぞれ廃止され、後者では荷物室は客室に復元された。
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