白帝FSC
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ウィンタースポーツ用品の大手、白帝グループの経営する、東京のフィギュアスケートクラブ。名門中の名門とされる。その中でも特待生のレベルはジュニアトップランクで、白帝FSC所属の選手から特に認められた者か、外部から試験を受けて合格した者でないとなれない。特待生になると諸費用が一切免除されるが、なれるのは通例、年間に一人だけ。練習は朝6時から夜9時半まで(途中3時から6時まで休憩が入る)。ジュニアの特待生は全員白帝若葉寮に住み、私立白帝学園中等部に通う。 北里吹雪(きたざと ふぶき) 本作の主人公。中学1年生。特待生。3人の優秀な兄を持つために、全く親から関心を向けられずに育つ。そのため、大変な目立ちたがり屋。100勝無敗を誇るほどのケンカの腕前だったが、周囲からはただの不良扱いをされていた。フィギュアスケートに出会った時期は遅まきながら、生来の運動能力と並外れた努力で、次第にその才能を開花させていく。親が自分に関心を向けなかった理由を見抜き、自分から親に見切りをつけるなど、洞察力・決断力にも優れている。白帝FSCの特待生試験では不合格だったものの、マッケンジーの強い推薦を受け、条件付きで特待生となる。ジャンプの能力以外に、右回転でも左回転でもジャンプが出来るという凄まじい才能(スイッチジャンパー)もあり(これは野球で言うところの“両投げ投手”のようなものであり、努力すれば誰でも出来るというものではない)、世界初となる三回転サルコウ-二回転フリップのコンビネーションジャンプを成功させた。シングルだけでなくペアも兼業しており、パートナーは白原六花(全日本ジュニア選手権終了後、ペアの活動を休止)。四回転半ジャンプをとべ、ガブリエル戦にて五回転半ジャンプを成功させた(五回転半は世界初で得点が設定されておらず、得点はなかった)。 読み切り版では女顔にコンプレックスを抱え、男らしくなりたいと願う美少年という設定だった。 白原六花(しらはら りっか) 中学1年生。特待生。スパイラルシークエンスが得意。白帝FSCを経営する、白帝グループのオーナーの一人娘。シングルでの成績不振を理由にペアに転向させられる。パートナーは北里吹雪。フロストクイーンFSCとの交流試合のあとペア一本でやっていくことを決めるが、吹雪を好きになってしまい、恋愛がペアの障壁になるのではと悩む。マッケンジーとは友人で、お揃いのカバンを使うほど仲がいい。スケート以外に関しては、やや抜けたところがある。現在はオーナーの仕事上の都合によりアメリカに住んでいる。部屋が破滅的に汚い、いわゆる「かたづけられない女」である。 五反田正(ごたんだ ただし) 中学2年生。特待生。得意技は三回転フリップ。福島の氷山FSCに所属していたが、白帝FSCの特待生試験に見事合格して上京。白帝FSCのレベルの高さに自信を喪失し、一時期は福島に帰ろうとしていた。驚くと鼻水が止まらない体質。 村雲京太郎(むらくも きょうたろう) 中学3年生。特待生。得意技は四回転サルコウ。白帝のナンバー1で、ジュニアトップクラスの実力を誇る。白帝FSCのリーダー的存在。シングルだけでなくペアも兼業しており、パートナーは三条院晶。 桜田武士(さくらだ たけし) 中学3年生。特待生。得意技は四回転トゥループ。鍛え上げえられた筋肉が自慢で、武器。桜田小雪の兄。重度のシスコン。 近衛騎士(このえ ないと) 中学2年生。特待生。得意技は三回転ループとコンビネーションジャンプ。芸能活動も兼業している人気アイドル歌手で、フィギュアはついででやっている。発売したCD「Glittering Star」はミリオンセラーを記録。 鬼怒鋼(きど はがね) 中学2年生。特待生。得意技は三回転ルッツ。メロンを皮ごと食べる・謎のセミナーへ参加すると言って行方不明になるなど、ミステリアスな部分が多い。 梧桐陣(ごとう じん) 中学1年生。特待生。得意技は三回転半(トリプルアクセル)。白帝のナンバー2で、そのジャンプの美しさは「芸術」と評される。研究熱心な努力家で、部屋にはフィギュアの本やビデオが大量に置いてある。自分の敵は自分だけだと考えていたが、自分と同じ「天性のアクセルジャンパー」である吹雪をライバルと認める。フロストクイーンFSCとの交流試合のあとからペアも兼業しており、パートナーは桜田小雪。 三条院晶(さんじょういん あきら) 中学3年生。特待生。得意技はビールマンスピン。「女子ジュニアの女王」の異名をとり、トップクラスの実力を誇る。知的で落ち着いた雰囲気の大人びた少女。普段はシングルだけでなくペアも兼業しており、パートナーは村雲京太郎。 桜田小雪(さくらだ こゆき) 中学1年生。特待生。ステップシークエンスが得意。純真な性格で、すぐに顔が真っ赤になる。六花や陣と仲がいい。桜田武士の妹。勝手な妄想から叫んでしまう癖がある。フロストクイーンFSCとの交流試合のあとからペアも兼業しており、パートナーは梧桐陣。 ジョージ・マッケンジー 男子シングルコーチ。元・世界チャンピオン。これまでは「とある個人的な理由」から選手に指導をほとんど行っていなかったが、吹雪の四回転半を見て、フィギュアへの情熱を取り戻す。特徴的な鼻だったため、吹雪からは「鼻魔人」と呼ばれた。一人称が「余」など、少し怪しい日本語を話す。六花とは友人。 城島研一(じょうじま けんいち) 男子シングルコーチ。技術重視の指導方針で、一時期低迷していた白帝FSCを立て直した功労者。マッケンジーとは仲が悪い。フロストクイーンFSCとの交流試合のあと白帝を去り、アメリカに渡る。 神谷舞子(かみや まいこ) 女子担当のコーチ。オーナーの意向に従い、六花をシングルからペアに転向させた。 獅門慶介(しもん けいすけ) ペア担当コーチ。城島が辞めたため代わりに白帝のコーチとなる。「恋愛したペアは即解散」という方針を採っているが、それは彼自身の過去に深くかかわりがあるようだ。肩にオウムを乗せている。
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