発見と記載
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1898年(明治31年)、民間の昆虫研究家、名和靖(なわ やすし)は岐阜県養老山でヒグラシに付いた奇妙な幼虫を発見し、養子の名和梅吉がこれを飼育したところ、繭から黒っぽい地味な蛾を羽化させることができた。この蛾はすでに1892年(明治25年)に岐阜県金華山で採集していたが、無論それがセミに寄生する種類であることは飼育で初めて判明したのであった。そして1903年(明治36年)、名和昆虫研究所発行の雑誌『昆虫世界』に「セミノヤドリガ」という名前で、彩色図版とともに掲載した。この報告を見た米国の H.G.Dyar という学者から標本希望があったため送ったところ、Dyar は1904年に Epipyrops nawai の名で新種として記載した。この当時米国留学中だった梅吉も、この珍蛾を新種として発表する準備をしていたというが、Dyar の論文の方が早かったため機を失った。また上記のように、梅吉は和名をセミノヤドリガと名づけたが、現在は松村松年(1905)の『日本昆虫總目録(蝶蛾之部)』に始まるセミヤドリガという和名が使われている。 属名は epi+Pomponia で、「epi-」はギリシャ語で上・外・表面などの意だが、この場合は外部寄生epiparasiteであることを示しており、「Pomponia」は当時ヒグラシが分類されていたタイワンヒグラシ属の学名である。種名の nawai は、本種の最初の発見者である名和靖を記念して献名された。
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発見と記載
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「ビスタヒエヴェルソル」の記事における「発見と記載」の解説
ビスタヒエヴェルソルの最初の標本OMNH 10131は、部分的な頭骨と体骨格で1990年にカーペンターとレーマンによりアウブリソドンとして記載された。1992年に発見された追加の標本 NMMNH P-25049 は亜成体だった。更に1998年にほぼ完全な頭骨が発見された。トーマス・カーとトーマス・ウィリアムソンはこれらを再調査し、2000年にアウブリソドンではなくダスプレトサウルスの新種ではないかと指摘した。2010年にカーらは、この標本はやはりダスプレトサウルスでもないとし、新属新種ビスタヒエヴェルソル・セアレイ Bistahieversor sealeyiとして再記載した。 名前の由来は、ビスタヒ(ナバホ族の言葉で「干しレンガ(の材料)の採れる場所」を意味する)という地名と古代ギリシャ語で「破壊者」を意味する "eversor" の組合せで、「ビスタヒの破壊者」という意味である。模式種 B.sealeyi の種小名は古生物学者 H.G.シーリーへの献名である。
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発見と記載
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/14 15:24 UTC 版)
ホロタイプにして知られている唯一の標本、YPM 1887は断片的な頭骨で、オスニエル・チャールズ・マーシュによって1886年にカンプトサウルス・アンプルス Camptosaurus amplus として記載された。ギルモアはこの頭骨を用いてモリソン層のカンプトサウルスの頭骨を復元した。しかし神々の庭にある中生代の地層の薄層の微視的な比較では、その地層は実際はパーガトイア層に属することがわかり、従ってこの頭骨は白亜紀前期のものであると発覚した。 ブリルとカーペンターによる2006年の研究では、頭骨はカンプトサウルスのものではないとされた。カンプトサウルスと比較し、より長く、重く、鼻先の皺が多く、下顎骨の後ろ側が広く、前眼窩窓が小さく、方形骨と下顎骨の関節丘がより堅固であると指摘された。 そのため独自の属と種を設けられた。 テイオフィタリアは系統的にカンプトサウルスとイグアノドンの中間に位置付けられた。模式種は Theiophytalia kerri。2010年と2011年にマクドナルドと学生たちが行った分岐分析では、テイオフィタリアはスティラコステルナの基盤的位置づけで、ヒッポドラコに近縁であるとされた。 アンキロポレクシア カンプトサウルス スティラコステルナ ウテオドン ヒッポドラコ テイオフィタリア イグアナコロッスス ランジョウサウルス ククフェルディア バリリウム ハドロサウリフォルメス
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