発見と観測の歴史
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/04/21 01:39 UTC 版)
「SCP 06F6」の記事における「発見と観測の歴史」の解説
SCP 06F6は、2006年2月21日に、ハッブル宇宙望遠鏡の掃天観測用高性能カメラのワイドフィールドチャネルでうしかい座の方向にある銀河団ClG J1432+3332(またはCL 1432.5+3332.8)付近を撮影中に発見された天体である。SCP 06F6はClG J1432+3332の中で起こった天文現象である可能性があるが、地球からの距離は118億光年とSCP 06F6よりわずかに地球に近いため、ClG J1432+3332に所属する銀河で起こった現象ではないかもしれない。そして、SCP 06F6の位置に明確な銀河や恒星は発見されていない。 超新星宇宙計画による光度変化の観察では、SCP 06F6は約100日で視等級で21等級の明るさのピークに達し、同じくらいの時間をかけて暗くなっていった。 XMM-Newtonは2006年8月にSCP 06F6のX線による観測を行った結果、X線領域での明るさが通常の超新星爆発の100倍以上明るい事が分かった。 2009年にPTFは、SCP 06F6の赤方偏移が1.189であることを観測した。これは地球から123億光年離れた位置で発生した天文現象であることを示し、絶対等級は-23.5等級である事が分かる。これは最も明るい超新星であるSN 2005apに匹敵する、観測史上最も明るい天文現象の1つである。
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