松村松年
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松村 松年(まつむら しょうねん、1872年4月12日(明治5年3月5日) - 1960年(昭和35年)11月7日)は、日本の昆虫学者。北海道大学名誉教授。理学博士、農学博士。日本の近代昆虫学の基礎を築いた先覚者で、「日本昆虫学の祖」と称される[1]。日本産昆虫の和名の命名法を創案するとともに、日本産昆虫約1,200種の命名者である[2]。教育者としても多くの昆虫学専門家を育成し、1898年(明治31年)に著した『日本昆虫学』は、日本人による近代昆虫学の最初の単行書として知られる[3]。
- ^ 講談社「デジタル版 日本人名大辞典+Plus」 『松村松年』 ‐ コトバンク
- ^ 北海道大学総合博物館 『松村 松年 』
- ^ 株式会社平凡社「百科事典マイペディア」 『松村松年』 ‐ コトバンク
- ^ a b c d e 長谷川 仁「明治以降物故昆虫学関係者経歴資料集 : 日本の昆虫学を育てた人々」『昆蟲』第35巻第3号、東京昆蟲學會、1967年9月、1-98頁、ISSN 09155805。
- ^ a b 『立教大学新聞 第79号』 1951年(昭和26年)7月20日
- ^ a b c 伊藤 修四郎「しろあり対策の先覚者 名和 靖先生(8)」『しろあり』第54巻、社団法人日本しろあり対策協会、1983年10月、3-15頁、ISSN 03889491。
- ^ 松村は新渡戸と助教授として残る際の給料の交渉をし5円の増額を約束させるが、実際の就任時には増額されておらず、5円の増額はどうしても駄目だったと新渡戸がにこにこ笑っていたというエピソードを残している。出典:北海道大学広報誌『リテラ・ポプリ』26号(2006年春号)
- ^ 北海道大学農学部 『INSECTA MATSUMURANA』
- ^ 『立教大学新聞 第72号』 1928年(昭和3年)12月5日
- ^ 『立教大学新聞 第91号』 1930年(昭和5年)9月25日
- ^ 『官報』第2198号、「叙任及辞令」1934年05月03日。
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