生涯最後のシングル「川の流れのように」とは? わかりやすく解説

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生涯最後のシングル「川の流れのように」

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 15:41 UTC 版)

美空ひばり」の記事における「生涯最後のシングル「川の流れのように」」の解説

1988年10月28日に、前日神津はづき神津善行中村メイコ夫妻の実娘)からのお友達紹介で、「森田一義アワー 笑っていいとも!」のテレフォンショッキングコーナーに、最初で最後出演果たした(ひばりからのお友達紹介岸本加世子)。またその頃秋元康企画による『不死鳥パートII』という題名で、生前最後となるオリジナルアルバムレコーディング行い秋元見岳章といった若い世代クリエーターとの邂逅により、音楽活動幅広く展開する意欲見せた。そのアルバム中には生涯最後シングル曲となった川の流れのように』もレコーディングされている。なお、ひばりのスタッフ陣は当初ハハハ』をシングル化する予定だったものの、ひばりが自ら「お願いだから今回だけは私の我が儘聞き入れて!」と、スタッフに対して川の流れのように』のシングル化を強く迫りながら懇願し結果としてひばりの希望通りの形となった。 そのきっかけとなったのが、同年10月11日オリジナルアルバム制作報告兼ね日本コロムビア本社内で行われたひばり生涯最後記者会見の時であった。この記者会見前にひばりは、アルバム内の1曲『ハハハ』を秋元康立ち合いの下、公開初披露された後で会見組まれた。ある記者が「ひばりさん今回アルバム楽しみにされているファン方々が沢山いらっしゃるかと思いますけれども、アルバム収録されている10曲がどんな曲なのか、紹介していただけますか?」と投げかけた。するとひばりは「えー…もう『川の流れのように』の曲を1曲聴いていただくと、10全て分かるんじゃなでしょうか。だからこれからの私。大海スーッと流れる川であるか、どこかへそれちゃう川であるかっていうのは誰にも分からないのでね。だから『愛燦燦』とはまた違う意味のね、人生の歌じゃないかなって思いますね…」と全て覆す回答残した。ひばりの記者会見後、制作部バタバタしながら1989年1月リリース準備入ったエピソード残されている。 同年暮れ12月1216・17日の3日間にわたって、翌1989年昭和64年1月4日TBSテレビ放送された、生涯最後ワンマンショー春一番! 熱唱美空ひばり』の収録臨んだ総合司会堺正章担当し特別ゲストには森光子森繁久彌尾崎将司出演した収録前に歓迎会が行われ、スタッフからひばりへ花束の手渡しなどがあり、ひばり自身スタッフ熱意肌で感じていた。だが、番組収録終了後最後記念撮影時に、ひばりが隣に座った番組制作プロデューサー池田文雄向かって「この番組が『最後』になるかもしれないから。私ねぇ、見た目よりもうんと疲れてるのよ、1曲終わる度にガクッと来るの」と話したという。後に堺がひばりの追悼番組で、当時どういう意味での『最後』かは定かではないが…」と話している。しかしプロデューサー池田は耳にこびりついて仕方がなかったという。脚の激痛と息苦しさで、歌う時は殆ど動かないままの歌唱であったこの頃既に、ひばりの直接的な死因となった間質性肺炎』の症状出始めていたとされており、立っているだけでも限界であったひばりは、歌を歌い終わる度に椅子腰掛け、息を整えていたという。それでも同番組フィナーレでは、番組制作携わったスタッフゲストらに感謝言葉述べ、「これからもひばりは、出来る限り歌い続けてゆくことでしょう。それは、自分選んだ道だから」という言葉締め括る。そして新曲川の流れのように』の歌唱後、芸能界の大先輩でもある森繁からの激励メッセージを受けると、感極まったひばりは堪えきれずに涙を流し続けた。なお、ワンマンショー放送からさかのぼること2日前の1月2日には『パパはニュースキャスター』の復活スペシャル第2弾にも田村正和演じ主人公の鏡竜太郎TBS廊下遭遇するワンカットのみではあるが、ゲスト出演。これが生涯最後テレビドラマへの出演となった1988年12月25日26日帝国ホテルにて、生涯最後のクリスマスディナーショーが行われ、石井ふく子王貞治らひばりの友人足を運んだ。無理を押しての歌中、激しツイスト観衆沸かせていた。この時の映像特番等で稀に放送されことがある。(ビデオDVD化はされていない)ディナーショー終了後石井と王らが会食していた神楽坂料亭連絡しにいきなり現れたひばりが、浪曲唄入り観音経」を歌唱石井2010年6月TBS系放映され特番で「全身総毛立ったの。素晴らしかったですよ。なんで録っておかなかったんだろうと今でも悔いています」と語った

※この「生涯最後のシングル「川の流れのように」」の解説は、「美空ひばり」の解説の一部です。
「生涯最後のシングル「川の流れのように」」を含む「美空ひばり」の記事については、「美空ひばり」の概要を参照ください。

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