特許侵害問題
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/07 18:09 UTC 版)
「クラッシュ・ロワイヤル」の記事における「特許侵害問題」の解説
2017年5月18日から7月27日にかけて計4回、SNSを運営するグリーが、本作とクラッシュ・オブ・クランの開発元Supercellを特許権侵害として提訴した。Supercellは特許侵害を否定しつつも2018年1月4日に本作より一部機能を削除すると発表し、和解が成立したことから2019年1月に本機能は復旧された。グリーは米国連邦裁判所にも提訴しており、連邦裁判所はSupercellに対して2020年9月に約850万ドル(約8億9200万円)、2021年5月に約9210万ドル(約100億円)の支払いを命じている。 【重要】機能削除に関してのご連絡準備が出来次第下記の機能を日本のアプリから削除させていただきます。バトル開始画面にてロック中の宝箱をアンロックしている時の演出バトル開始画面にてすでにアンロックされている宝箱の演出機能を削除する経緯といたしましてはグリー株式会社より、弊社のアプリで実装されている機能に関しまして特許権侵害の仮処分命令申立てが2017年5月25日に提起され、現在係争中です。弊社と致しましては、特許権侵害の事実はないと確信しておりますが、係争中に伴い、係争が終局的に解決するまでは上記の機能をアプリ内から削除致します。お客様にはご不便、ご迷惑をお掛けいたしますが、何卒ご理解いただきますようお願い申し上げます。早急にグリー株式会社との間の係争を解決し、良いゲーム、良いアップデートを行うために専念できればと考えております。 — Supercell、ゲーム内お知らせより引用 同年1月24日に、グリーは、「Supercellが話し合いを拒否したため、2サービスにおける特許の使用禁止の仮処分を東京地方裁判所に申立て、損害賠償請求も提訴している」との内容を、公式ホームページに掲載した。 翌日1月25日、Supercellはアプリのゲーム内お知らせにて、「話し合いは行ったが解決策が見いだせなかった」と反論した。 クラロワを遊んで頂いている皆様へ、グリー株式会社と現在係争中の特許権侵害に関してですが、グリー株式会社が1月24日にプレスリリースを発表いたしました。そのプレスリリース内にてスーパーセルに対して書かれている内容に正しくない点がありましたのでこの場を借りて訂正させていただきます。プレスリリース内にてグリー株式会社は「友好的な解決」を行うためスーパーセルに交渉を持ちかけたがスーパーセルがそれを拒否したと書かれておりますが、この情報は正しくありません。当初からグリー株式会社の担当者と話し合いを設けており、実際スーパーセルの経営陣がヘルシンキ(フィンランド)から東京に飛びグリー株式会社の担当と「公正かつ合理的、友好的な解決」を目指すため話し合いを行っておりました。しかし残念ながらグリー株式会社との話し合いからは合理的な解決策を見出すことはできませんでした。弊社と致しましては、特許権侵害の事実はないと強く感じており、特許は無効で裁判所も同じ結論に至ると考えております。しかし、グリー株式会社が特許権侵害の仮処分命令申立てを行ったため、係争中であっても日本のお客様が引き続き弊社のアプリを遊ぶことができるよう、予防策として特定の機能をアプリ内から削除いたしました。今後、グリー社との紛争が終局的に解決し、差止の懸念がなくなるまでユーザーの皆様にはご迷惑をおかけしますが、今回の措置はゲームアプリ自体の万が一の差止を防ぐためのやむを得ない処置ということでご理解を頂きたく何卒よろしくお願い致します。お客様にご迷惑をおかけしていること深くお詫び申し上げます。 — Supercell、ゲーム内お知らせより引用 これに対しグリーは、「2016年9月にSupercellに特許侵害の可能性を伝えてから、2017年5月に東京地方裁判所に仮処分の申し立てを行うまで、話し合いを求め、和解案も示したが、Supercellはこれを拒否した」と、公式ホームページに追記した。これらを受け、クラロワ・クラクラプレイヤーは、Twitterで「#グリーを許すな」というハッシュタグをつけたツイートをし、一時トレンド入りした。 2018年9月6日、東京地方裁判所は、グリー Supercellとの特許紛争における民事裁判において、原告であるグリーの請求を棄却、訴訟費用は原告の負担にするとの判決を言い渡した。 2019年2月12日、グリーはSupercellとの間に和解が成立し、訴訟は終了したと発表した。和解内容は両社間の秘密保持義務により非公開としている。 2019年6月24日と同年9月16日、グリーは米国連邦裁判所においてSupercellに対し合計7件の特許侵害に基づく損害賠償請求訴訟申し立てを行った。連邦裁判所は2020年9月に2件についてSupercellに対し約850万ドル(約8億9200万円)の損害賠償支払いを命じ、侵害が故意によるものだったと認定した。2021年5月10日には残りの3件について約9210万ドル(約100億円)の支払いを命じる評決を下した。残り2件が係争中。
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特許侵害問題
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/19 23:19 UTC 版)
詳細は「クラッシュ・ロワイヤル#特許侵害問題」を参照 2018年1月24日、グリーは、フィンランドのゲーム会社Supercell が開発・運営するゲーム「クラッシュ・オブ・クラン」「クラッシュ・ロワイヤル」2作品に、自社の保有する特許が使用されていると主張し、訴訟を起こした。Supercellは特許侵害を否定しつつも2018年1月4日に本作より一部機能を削除すると発表し、和解が成立したことから2019年1月に本機能は復旧された。グリーは米国連邦裁判所にも提訴しており、連邦裁判所はSupercellに対して2020年9月に約850万ドル(約8億9200万円)の損害賠償支払いを命じ、侵害が故意によるものだったと認定した。2021年5月10日には残りの3件について約9210万ドル(約100億円)の支払いを命じる評決を下した。残り2件が係争中。
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