パテント‐プール【patent pool】
パテントプール
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/10 15:54 UTC 版)
パテントプール(英: patent pool、特許プール)とは、特定のテクノロジーに関連した特許のクロスライセンス契約に合意した2つ以上の企業によるコンソーシアムである。特許権所有者とライセンシーの時間と金を節約すると同時に、複雑に関連した特許群においては、その発明を実用化するのにパテントプールが唯一の妥当な方法になる場合もある[1]。大規模なコンソーシアムを形成する場合、独占禁止法(各国競争法)を考慮することが重要になる。
注釈
- ^ パテントプールでは、それぞれの特許が必須特許(Essential patent)か否かを第三者である弁理士や弁護士に判断してもらうプロセスを踏む。
出典
- ^ "The pooling of the patents, licensing all patents in the pool collectively, and sharing royalties is not necessarily an antitrust violation. In a case involving blocking patents such an arrangement is the only reasonable method for making the invention available to the public." - International Mfg. Co. v. Landon, 336 F.2d 723, 729 (9th Cir. 1964)
- ^ a b c d e f 竹居智久、Phil Keys著 『特許で揺らぐ無線LAN』 「日経エレクトロニクス」 2009年3月9日号
- ^ The RFID Patent Pool: Next Steps RFID Journal、2005年8月10日。2008年9月12日閲覧
- ^ “RFID 'patent pool' consortium forms”. 2013年1月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年1月28日閲覧。 LinuxDevices.com、2005年8月12日。2008年9月12日閲覧
- ^ RFID Consortium Names Patent-Pool Administrator RFID Journal、2006年9月7日。2008年9月12日閲覧
- 1 パテントプールとは
- 2 パテントプールの概要
- 3 パテントプールの実例
- 4 脚注
パテントプール
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「ソフトウェア特許とフリーソフトウェア」の記事における「パテントプール」の解説
2005年、IBM、ノベル、フィリップス、レッドハット、ソニーはOpen Invention Network(OIN)を共同で設立した。OINは特許を買収し、「Linuxオペレーティングシステム、Linux関連のアプリケーションに対し特許権を行使しないことに同意する任意の企業、研究機関、個人」に特許をロイヤルティー・フリーで提供するためのパテントプールを管理する企業コンソーシアムである。ノベルはCommerce One(英語版)という貴重なウェブサービス特許をOINに寄贈した。このような特許はウェブサービスを作成するものなら誰でも潜在的な脅威となりえるものである。OINの創設者は、これら取得済み特許は参加者の増加とLinuxやその関連アプリケーションへの法的な脅迫を阻止することが狙いであるとしている。OINの特許の恩恵に与るプロジェクトは、Monoをはじめとし他いくつか存在する。
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