標準化との関係
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/10 15:54 UTC 版)
MPEG-2のように、デファクトスタンダードが形成された後で標準化が行なわれ、その後、特許所有者によってパテントプールが構成される場合には、少数の特許保有企業が多くの特許を独占的に保有していることが多く、パテントプールの運営としてはほとんど問題が起きない。逆に、標準化を行なうために技術提案を募集して何らかの標準規格を規定した場合には、非常に多くの特許所有者が関係するが、パテントプールを始めても少数しか参加しない事が多い。近年、技術の複雑化(従来のように単一商品に閉じる場合はまれ)高度化のなか、標準技術特許の数が増加する傾向が顕著になっている。たとえば、LTE(次世代移動体通信技術)の場合、サービス開始を前にすでに2000件以上の必須特許が宣言されており(ETSI資料による)、従来のように少数の特許権者によりパテントプールが形成されるケースは少なくなっている。それだけに、パテントプールの形成はより時間のかかる、困難な作業となっている。
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