測量計画と記録とは? わかりやすく解説

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測量計画と記録

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2015/09/04 16:39 UTC 版)

公有地測量システム」の記事における「測量計画と記録」の解説

PLSSによりある地域測量する場合複数ステップによる手順に従う。まず最初にいくつかの比較大きな地域2つ基準となる測量線を引く基線base line)は東西方向に、主経線principal meridian|principal meridian)は南北引かれる(図1参照)。これらの2つの線は基準点initial point)として知られる場所で交わる。次に一定間隔(場所によるが通常24または30マイル(約38または48キロメートル))で基線と平行の標準平行線を引く。これら経線基線、そして標準平行線により、測量対象となる地域の上格子グリッド)が形成される。そしてさらに、その土地36平方マイル(約93平方キロメートル)あるいは各辺6マイル(約9.7メートル)のサーベイ・タウンシップに分割する。この作業は6マイル10キロメートル間隔基線・主経線と平行にレンジ線を引くことによって行われる最後にタウンシップ36セクション (米国土地測量)(各セクションは1平方マイル640エーカー、約2.6平方キロメートル))と144のクォーターセクション(0.25平方マイル(160エーカー、約0.65平方キロメートル))へとさらに分割される詳細Rectangular Survey System参照)。通常連邦政府はクォーターセクション・レベルまでのみ測量しそれより小さな区画必要に応じて後で個人測量技師会社によって測量されるタウンシップセクションは、基準点initial point)からのタウンシップ相対位置タウンシップ内のセクション位置基づいて索引付けindexing)される。タウンシップレンジセクションは、それぞれT、R、Sと略記され、基準点からの移動はN、S、E、Wで表現されるまた、各主経線それぞれ独自の省略形をもつ。例えば、S13-R20E-T1S MDM は、「タウンシップ1南、レンジ20東、セクション13ディアブロ山経線」あるいは「基線から南に1番目かつ主経線から東に20番目のタウンシップの第13セクション」を意味するタウンシップ中のセクション牛耕式(boustrophedonically、左から右に次は右から左へと交互に行を進め書き方)に数えられる(図2)。北東の角から始めて最初の行(第1-6セクション)では東から西向かって数える。2番目の行(第7-12セクション)では西から東に数える。このように南東の角の第36セクションまで、各行ごとに方向互い違いになる。距離は米国測量マイルU.S. survey mile =約1609.347 218 694m)で計測される。1米国測量マイル80 ガンターチェーン等しい(ガンターチェーン測量用いられる長さ標準単位)。国際マイルinternational mile = 正確に1609.344m)とは約3.22ミリメートル異なる。このようにPLSS計測単位が「測量マイル」であることが、米国における所有地権原において、メートル法表示切り替えることの障壁1つになっているレンジ同士交差する地点は「タウンシップコーナー」、セクション線と他のセクション線やレンジ線の交差する地点は「セクションコーナー」、2つのセクションコーナーの中間地点は「クォーターコーナー」と呼ばれる。これら各コーナーでは、その位置印をつけるため「コーナーモニュメント」が地面設置される。これらのモニュメント法的拘束力のある印であり、その土地売却したりその土地定住したりする目的測量最終目的)で所有地の境界線定義するために使用される。他のほとんどの測量仕様と同様、コーナーの印は時代とともに変更されてきた。19世紀においては、それらのモニュメントはほとんどの場合、石の木製標柱、あるいはそれらの組み合わせだった。使える場合は木もまた使われた。20世紀になると、多くの石によって支えられプレート付き鉄製使われるようになったモニュメント証明するため、近くにある木、岩、壕などに印が付けられた。証拠物体の正確な位置とそれらに付けられた印は、測量技師の公式野帳に記録された。証拠物となった木は通常ベアリングトゥリー(bearing trees)と呼ばれるが、その法的な目的のためだけではなく歴史的な森林 植生を守る観点からも極めて重要なものと認識されている。証拠物体は、例えモニュメント破壊され場合でも測量技師地主が本来のコーナーモニュメントの位置発見できるように定められる不法居住者ホームステッド法による入植者たちが、公有地譲渡証書によって彼らの居住脅かされる感じた場合、コーナーモニュメントを破壊することは珍しいことではなかった。このため、コーナーモニュメントあるいは証拠物体の破壊連邦法違反とされている。 格子矩形地球は丸いので、周期的に調整が必要となる。これが、必ずしも全てのセクションが1平方マイルでなかったり、全てのタウンシップ正確に36平方マイル93平方キロメートル)でなかったりする理由である。これらの調整は各タウンシップ内部行われる南東のコーナータウンシップからそのタウンシップセクション測量開始し北東のコーナー向かって連続的に移動するセクション最北および最西の列(11個のタウンシップ)は、1平方マイルから外れることが許されるが、残り25個はこの限りではないこの方法により、湾曲効果調整する同時に過度妥協なく測量中に生じた誤差補正が行われる。

※この「測量計画と記録」の解説は、「公有地測量システム」の解説の一部です。
「測量計画と記録」を含む「公有地測量システム」の記事については、「公有地測量システム」の概要を参照ください。

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