海底原人 ラゴン(巨大ラゴン)
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「ウルトラマンの登場怪獣」の記事における「海底原人 ラゴン(巨大ラゴン)」の解説
第4話「大爆発五秒前」に登場。関連書籍では巨大ラゴンとも表記される。 太平洋上に墜落した木星開発用原子爆弾の1個が深海5000メートルで爆発し、その放射能を浴びた影響で突然変異を起こして巨大化した雄の個体。左肩に未発見であった安全装置の外れた原爆をぶら下げている。太平洋を移動中に原爆捜索中の調査船を沈め、神奈川県三浦半島の葉山マリーナへ上陸して暴れ回る。放射能の影響で精神状態に異常を来しており、かつて大好きだったショパンのピアノ曲にも激しい嫌悪反応を示し、さらに凶暴化する。口から放射する白色光線と放射能の影響によって有した深海の水圧にも耐える強靭な体と凄まじい怪力でウルトラマンを苦しめるが、原爆が体から落ちた後、最後はスペシウム光線を浴びて深海へ飛ばされて沈む。原爆はウルトラマンの手によって運ばれ、地球から遠く離れた宇宙空間で爆発した。 スーツアクター:泉梅之助 着ぐるみは頭部が『Q』の流用で、胴体は高山良策によって新たに製作され、手袋も新調された。撮影後には、第18話に登場するザラブ星人に改造された。 冒頭の核爆弾を積んだロケットの映像は、東宝映画『地球防衛軍』におけるマーカライトジャイロの発進シーンからの流用である。 映画『ウルトラマンZOFFY ウルトラの戦士VS大怪獣軍団』では、『ウルトラQ』の映像の後にゾフィーが「人類は当初自らの力で怪獣や宇宙人と戦っていたが、その力が強大化して人類が太刀打ちできなくなったため、ウルトラマンを派遣した」と語り、その一例としてラゴンの巨大化が挙げられた。テレビ作品と異なり、『Q』の個体がそのまま巨大化したと語られている。
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海底原人 ラゴン
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「ウルトラQの登場怪獣」の記事における「海底原人 ラゴン」の解説
第20話「海底原人ラゴン」に登場。 2億年前に地球を支配していた爬虫類から進化した海底原人。深海2万メートル(5千メートル)に棲息する陸海両生物。この個体は雌であり、乳房を持っているのが確認できる。卵生であり、数年に1度の繁殖期になると中心核がゼリー状に包まれた20センチメートルほどの卵を産む。卵は数日間かけ、カエルの卵と同じように中心核が胚発生を通じて肉体が形成され、親と同じ姿をした子供が孵化する。高い知能を持ち、基本的に温厚な性質だが、一撃で人体を砕くほどの凄まじい怪力を持つ。音楽を聴くと闘争心が抑制される。誤って水揚げされた自分の卵を取り返すために岩根島へ上陸し、遭遇した漁師や村人をその怪力で殺害したり家屋を破壊したりするなど暴れ回ったが、孵化した子供を返されて共に海底へ戻っていった。 スーツアクター:古谷敏 大伴昌司による原案では探検隊ものであったが、監督の野長瀬三摩地はそれでは映画『大アマゾンの半魚人』と変わらないと考え、映画『フランケンシュタイン』を意識したホラーに日本的な母子のメロドラマを加味したものとなった。 書籍によっては、子供の名称をラゴンJr.、ラゴンの子供と記述している。 本作品でラゴンが音楽好きであることが紹介されており、後述の『ウルトラマン』における設定に生かされることになった。 デザインは成田亨。成田は一般的な半魚人像を描いたものとしている。 造型は高山良策、目の電飾は倉方茂雄による。撮影で使用されたスーツは、ウェットスーツにラテックスの鱗を張り付け、スプレットサテンで彩色したもの。瞼と口は手の中にある握りによって開閉している。子供の造形物はマリオネットのような構造で製作されている。頭部は『ウルトラマン』の巨大ラゴンに流用された。1994年時点で目と骨組みだけが現存していた。 鳴き声はキングコングやバラゴンのそれを加工したものである。 『総天然色ウルトラQ』では『ウルトラマン』登場時の色が参考にされたが、両作品に出演した桜井浩子のカラー放送用に塗り直されていたという証言をもとに、より落ち着いた色として着色された。プロップも現存していたが劣化が激しく、目の色のみが参考にされた。
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