沿革使用例とは? わかりやすく解説

沿革・使用例

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/20 14:59 UTC 版)

立襟」の記事における「沿革・使用例」の解説

古く北アジア遊牧騎馬諸民族衣服立襟広く用いられていた。その本来の機能は、頚部の保護ないし保温ではなかったかと思われる立襟刃物弓矢などによる攻撃からの防御効果的であるからである。 世界各国服飾広く立襟導入されたのは、近代国家根幹を成す制度組織制服軍服学生服等)で採用されていったためである。 戦国時代から江戸初期日本では南蛮貿易通じて主としてマカオ・マニラ経由ヨーロッパ人(特にポルトガル・スペイン人)の衣服持ち込まれ帽子マント襞襟肌着などのいわゆる南蛮装束」が流行した。特に当時作られ陣羽織なかには、襟部分ヨーロッパ影響受けた立襟仕立てをおこなっている事例がある(素材も「ラシャ等外来のものが用いられている場合もある)。 世界各国軍服陸軍の上着は、19世紀までは立襟主流であったが、20世紀入り勤務服戦闘服立折襟、ついで開襟ネクタイ式の仕立て一般的となり、現在は主に礼服用いられている。一方世界各国海軍夏用勤務服には、現在でも白い生地立襟の上着を用い場合が多い(日本海上自衛隊を含む)。 海軍飛行予科練習生七つボタン立襟制服採用しており、制度引き継いだ海上自衛隊航空学生にも引き続き採用されている。なお航空学生女性隊員立襟制服着用する。 現在は立折襟仕立て主流であるワイシャツ19世紀から20世紀初頭までは立襟主流であり、明治時代日本において「ハイカラ」の語源となった日本学生服のうち、中学高校生男子冬用制服には長らく生地5つボタン立襟の上着・ズボンの上がもっと一般的に用いられ、単に「学生服といえばこのタイプの服を指したほどであったが、近年立襟立折襟制服はブレザータイプのものに変更される傾向にある。なお、学習院など一部男子制服立襟で、前あわせをホック留める旧海軍式である。また、防衛大学校学生制服立襟で、前あわせをボタンではなくジッパー止める独特の仕立てとなっている。私立中心とする一部中学高校男子制服にもこのようなものが見られる。 現在インドにおいては立襟の上着が男子正装として用いられている。この上着を別名「マオカラースーツ」と呼ぶ。 現在活躍中の著名人では、料理研究家服部幸應政治家羽田孜芸人毒蝮三太夫立襟タイプマオカラースーツ好んで着用している。 アメリカ陸軍採用しているACU迷彩服装備着脱容易にするため、立襟になっているアメリカ海兵隊正装は『ブルードレス』と呼ばれる立襟となっている。これは1798年海兵隊再建された際、刃物から首を守る防具として革製のカラー(襟)が支給されたことに由来するこのため海兵隊員は“Leather Necks”(レザーネックス)とも呼ばれる1 - 2センチメートル程度の低い立襟は「襟なし」と呼ばれることもある。 野球サッカーラグビー等のユニフォームにおいて、ごく低い飾り程度立襟付与されることがある

※この「沿革・使用例」の解説は、「立襟」の解説の一部です。
「沿革・使用例」を含む「立襟」の記事については、「立襟」の概要を参照ください。

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