沿革・全国ネットワークの確立までとは? わかりやすく解説

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沿革・全国ネットワークの確立まで

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/23 13:37 UTC 版)

アロー便」の記事における「沿革・全国ネットワークの確立まで」の解説

日本通運は「通運」の社名通り鉄道貨物輸送取扱駅における集荷配送業務を行う、通運業を主な目的として設立され企業である。旧国鉄において、鉄道貨物輸送ではチッキ呼ばれる鉄道利用した小口混載貨物輸送定期便取扱われており、これらの集荷配送日本通運主要な業務であった昭和30年代から昭和40年代にかけ、全国的な道路網の整備高速道路拡充に伴い東京ヤマト運輸岐阜西濃運輸京都佐川急便広島福山通運富山トナミ運輸など、各地トラック輸送業者がこれら全国的な道路網を利用し小口混載貨物全国輸送ネットワーク形成するうになると、操車場中継方式採用しているためリードタイムトラック輸送劣り集配長距離輸送別業者に分離している旧国鉄小口貨物混載輸送は、自社一貫したサービス提供する各地新興小口貨物トラック輸送業者との競争敗れ取扱い減少させていった。 この時期日本通運業務における旧国鉄との密接な関係から、小口鉄道貨物ライバル関係にあった小口貨物トラック輸送への設備投資控えていたため、この分野では同業他社大きく後れを取ることとなる。しかし、1972年昭和47年)、旧国鉄鉄道による小口貨物混載輸送定期便廃止したことから、これを利用していた荷主輸送受け皿として、本格的にトラックによる特別積合せ輸送参入することとなる。この時点での業界シェアは9位、売上高76億円であった1976年昭和51年)、特別積合せ事業注力するため、日本通運に「自動車事業部」が設けられる同時に特急アロー便」がスタート小口貨物輸送商品化開始される1982年昭和57年)には、自動車事業部を発展的に解消しトラック輸送全国の店所で横断的に取扱う体制となり、「通運」からトラック輸送へとシフトチェンジ明確化された。この結果業界シェアは5位まで上昇した1988年昭和63年)には、経営計画において「路線事業の拡充」が明記され質量ともに大規模な投資実施された。質の面では、自社トラックターミナル新規に大幅増設する事で、集配エリア細分化ターミナル輸送での拠点直行便増便実現しこれまで連絡運輸などの貨物中継によって発生していた、リードタイム伸び改善したこと。量の面では、トラックターミナル建設計画本社直轄の下におき、地方支店営業成績捉われず、大胆に設備投資行ったことがあげられる具体的には、昭和63年単年度だけで、関東地区において11ヶ所のトラックターミナル建設決定したことが代表例である。このような質量ともに大規模な設備投資が行われた1988年日本通運では「路線トラック元年」と位置付けている。 昭和後期から平成初期展開され急激な全国ネットワーク整備結果日本通運特別積合せ輸送売上高は、1984年昭和59年)の745億円か1995年平成7年)には2225億円へと、約10年で3倍の成長遂げることとなった

※この「沿革・全国ネットワークの確立まで」の解説は、「アロー便」の解説の一部です。
「沿革・全国ネットワークの確立まで」を含む「アロー便」の記事については、「アロー便」の概要を参照ください。

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