事業の拡充とは? わかりやすく解説

事業の拡充

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/23 02:27 UTC 版)

鴨川ダム」の記事における「事業の拡充」の解説

ダム完成後も国営東条川農業水利事業継続して実施され1964年昭和39年)には頭首工用水路整備終了して事業完成。4,000ヘクタール農地用水恩恵受けた。しかし播磨平野加古川流域全体を見るとまだ水不足悩まされる地域多く東条川事業終了した後も農林省加古川流域における国営農業水利事業継続して行った1965年昭和40年)からは加古川右岸地域における農地灌漑目的として国営加古川西部農業水利事業実施西脇市多可郡一帯農地新規農業用水供給するため加古川支流野間川中心とした水源開発行い野間川支流仕出原川糀屋ダム(こうじやダム)が1990年平成2年)に完成加古川右岸地域需要改善した。さらに1970年昭和45年)からは加古川左岸地域加古川支流美嚢川流域一帯農地新規農業用水供給するため、国営播磨農業水利事業東播用水事業)が開始された。この事業では篠山市流れ加古川支流篠山川川代ダム建設して取水行い鴨川合流する東条川大川瀬ダム建設。そこからさらに導水路建設して美嚢川支流志染川呑吐ダム(どんどダム)を建設して貯水行い貯水した三木市など東播磨地域農地供給することとした。この時鴨川ダムについても大川瀬ダムから鴨川導水路建設して東条川から導水し、用水補充図ったのである導水路利用した広域農業水利事業としては阿賀野川水系から阿武隈川水系導水する羽鳥ダム福島県鶴沼川)の国営白河矢吹開拓建設事業や、熊野川水系から紀の川水系導水する猿谷ダム奈良県熊野川)などの吉野熊野特定地域総合開発計画国営十津川紀の川農業水利事業などがある。加古川水系場合加古川本流大規模ダム建設する適地存在しないため支流ダム建設して水源とする方針を採ったが、支流何れも水量乏しかったため複数支流トンネル繋いで導水し、ダム間の融通円滑にする目的があった。このため複数河川利用する大規模な事業となり、水量調整などの面で厳密な管理が必要となる。農林水産省施工しダム通常完成後には当該受益地域の土地改良区または都道府県管理委託させるが、加古川場合播磨平野過半受益地域となるため水利権など利害調整が重要であるため、鴨川ダム含め国営農業水利事業に基づき完成した加古川水系ダム全て農林水産省直轄管理を行う。現在は農林水産省近畿農政局加古川水系広域農業施設総合管理所によって鴨川川代大川瀬呑吐・糀屋の五ダム統合管理が行われている。 これらダム播磨平野農業にとって重要な水がめとなったほか、県都神戸市三木市明石市姫路市加東市の上水道および播磨臨海工業地帯工業用水道水源としても利用されており、国土交通省近畿地方整備局当時建設省)が1988年昭和63年)に完成させた加古川大堰と共に兵庫県南部重要な水資源施設として重要な位置占めている。

※この「事業の拡充」の解説は、「鴨川ダム」の解説の一部です。
「事業の拡充」を含む「鴨川ダム」の記事については、「鴨川ダム」の概要を参照ください。

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