正倉院展とは? わかりやすく解説

正倉院展

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/14 18:58 UTC 版)

正倉院」の記事における「正倉院展」の解説

正倉院宝物通常時非公開である。1875年明治8年)〜1880年明治13年)、毎年開催された奈良博覧会の一環として東大寺大仏殿回廊で、一部一般に公開された。1889年明治22年)〜1940年昭和15年)では、正倉院内の陳列棚設けて曝涼宝物の「虫干し」のことで定期的に行われる)の際に限られた人々拝観許していた。また、外国高官のため、特に開封することもあった(例、1922年英国皇太子拝観)。 戦前大規模な一般公開は、1940年昭和15年11月皇紀2600年記念として東京帝室博物館開催され正倉院御物特別展である(約140点)。11月6日から11月24日の間に414300余人入場し博物館入場者数記録塗り替えた染織品の展覧は、1924年大正13年4月奈良帝室博物館大規模な展示があり、さらに1932年昭和7年)にも開催された。戦後1946年昭和21年)に近隣奈良公園内にある奈良国立博物館で「正倉院御物特別拝観」として開催され翌年以降、秋の2か月曝涼あわせて開催されるようになった最初は、「正倉院御物展」「正倉院展覧会」といった表記ゆれがあり、現在の「正倉院展」の名称が定着するのは1952年昭和27年)頃からのようだ。正倉院展は奈良開催されなかった年もあるが、2018年平成30年)に第70回迎えた管理する宮内庁整理済み宝物だけで9000点に上るが、このうち正倉院展で公開される宝物品目毎年変更され70点のみである。よって代表的な宝物を見るには複数年の見学必要になる学芸員手作業点検陳列慎重に行うがそれに前後40日の時間を必要とするため、開催期間は約2週間程度と短い。 毎年多く見学者集めているが、観覧者数が特に伸びたのは2001年平成13年以降である。2001年平成13年)から主催機関である奈良国立博物館独立行政法人化契機に、外部から協力を受ける開催方式となる。最初4年間は朝日新聞社その役割担い観覧者前年より5万人ほど増加した。しかし、その後低減し独法化前と大差のない1314台に戻り2019年令和元年11月1日累計観覧者数が1千万人を達成した2005年平成17年)の第57回から協力主体読売新聞社に移ると、読売関係各社動員しそれまでにない多彩大規模なメディア展開を実行する近年観覧者急増には、正倉院展自体集中的に言及するメディア体制出現背景にあると言える。 なお、帝室博物館流れを汲む東京国立博物館に於いて5年1回、正倉院展の時期行われる展覧会で同院の収蔵物展示される

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「正倉院展」を含む「正倉院」の記事については、「正倉院」の概要を参照ください。

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