横溝正史シリーズI・IIとは? わかりやすく解説

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横溝正史シリーズI・II(概要)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/09 01:42 UTC 版)

古谷一行の金田一耕助シリーズ」の記事における「横溝正史シリーズI・II(概要)」の解説

横溝正史シリーズ』は、TBS系毎週土曜日22:00 - 22:55放送された。毎日放送と(旧)角川春樹事務所企画第1シリーズ1977年4月2日から10月1日まで、第2シリーズ1978年4月8日から10月28日まで放送毎日放送東宝大映京都映像京都三船プロダクションとの共同製作で、劇場映画経験豊富なベテランスタッフを投入した豪華な制作陣話題となった本シリーズのように制作プロダクション作品毎に変わる制作体制珍しく、他に同例は見られない毎日放送プロデューサー青木民男は当時インタビューで、凝った美術定評のある大映京都東宝競作狙った語っている。三船プロ第2シリーズのみの参加である。音楽は、第1シリーズ真鍋理一郎大映担当分)と中村八大東宝担当分)が分担第2シリーズ真鍋単独担当したエンディングタイトル映像も、第1シリーズ大映東宝で別々のもの(それぞれ工藤栄一監督出目昌伸監督)を用いていたが、第2シリーズ全話共通池広一夫監督)である。なお、第1話担当監督工藤栄一7年前の東京12チャンネル番組江戸川乱歩シリーズ 明智小五郎』でも第1話担当しており、ともに第1話のみしか担当していない。また、東宝担当分は、この時期東宝テレビドラマ通例どおり、東宝スタジオではなく国際放映スタジオで製作されている。 第1シリーズ放映時には最高視聴率が41.5%を獲得するなど話題となった[信頼性検証]。 主役金田一耕助はすべて古谷一行演じ古谷初め金田一演じたのもこのシリーズである。「原作通りの姿による古谷金田一」は毎日放送青木民男プロデューサー意向よるものであり、金田一役に古谷一行指名したのは毎日放送副社長令嬢であった各作品第2話以降冒頭では、古谷一行の「ぼく、金田一耕助です」という台詞から始まるナレーションで、それまであらすじ語られる。 ほとんどの作品警察幹部長門勇演ずる日和警部置き換えられているのも特徴である。日和登場しないのは『犬神家の一族『獄門島』の2作のみで、原作通り前者には署長後者には磯川警部登場するまた、三つ首塔』『悪魔が来りて笛を吹く』では原作警部同姓等々力刑事日和警部の部下として登場する。『本陣殺人事件』で岡山県警警部であった日和が『三つ首塔』で警視庁警部として登場した際、金田一に対して栄転じゃ」と説明しそのあと悪魔が来りて笛を吹く』でも警視庁警部として登場した。しかし、『悪魔の手毬唄』で再び岡山県警警部として登場した際や第2シリーズ長野県静岡県含めた各地登場した際には、『不死蝶』で管轄外活動休暇取って金田一の後を追っている)として描写されているのを除いて、特に明確な説明はされていない。なお、『八つ墓村』では金田一駐在巡査に対して本庁日和警部」と紹介しているが、「本庁」が県警本部を指すのか警視庁ないし警察庁を指すのか明らかでない原作分量合わせて放送回数決めるというスタイル制作されている。第1シリーズ原作比較忠実に作られているが、第2シリーズでは登場人物属性大きく変えたり原作では移動している物語の舞台固定したりするなどの大きな改変がみられ、原作には登場しない金田一登場させている場合(『真珠郎』、『仮面劇場』)もある。また、シリーズとも推理小説としての論理整合無頓着な傾向があり、例えば以下のような問題がある。 『犬神家の一族』では松子旧宅出向いて佐智殺害しており、出向いた理由アリバイ成立した理由不明である。 『本陣殺人事件』では金田一が「久―への道順」を店先尋ねるが、その目的説明されない。 『悪魔が来りて笛を吹く』では原作通り密室トリック前半提示しながら、それを解明しない。 『八つ墓村』では里村慎太郎役割不明確であり、殺害され理由説明曖昧である。 『仮面舞踏会』では恭吾の殺害死体移動誰がどのように実行したのかが明確に説明されない。 『仮面劇場』では虹之助の卓抜した嗅覚など盲聾前提とした設定原作通りしながら最後に盲聾が全くの演技であったとしている。 現在、全作品キングレコードまたは角川エンタテインメントよりDVDソフト化されている。

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