がく‐や【楽屋】
楽屋
楽屋
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/01/27 14:42 UTC 版)
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楽屋(がくや)とは、劇場やテレビ局などに備えられた出演者のための控え室である。
概要
もともとは楽器を置いたりする場所、舞楽の演奏者が舞台の後ろの幕の内で演奏していた場所を「樂之屋」と呼んだのが楽屋の語源。劇場の外部から楽屋に繋がった出入り口を「楽屋口」という。
出演者はこの部屋で更衣・化粧・食事等をして自分の出番を待つ。室内の設備で最も重要なのは化粧のための鏡台であり、鏡の周囲を照明(電球)が取り囲んでいることが多い。その他全身を映せる鏡や、出番を確認するために舞台の状況を映すテレビモニターなどが用意されている。
商業演劇を興行する大劇場では、主役ほか主要な出演者が個別に使用するための「小部屋」と、端役やその他大勢の出演者のための「大部屋」があるのが普通だが、数百人規模の新劇主体の劇場では、中程度の部屋が並び、出演者は数人単位で楽屋を共用するのが普通である。テレビ局では出演者それぞれに個室が与えられることが多い。
劇場設計の面では、楽屋は重要なポイントとなるべきで、舞台に近い同一平面上(舞台までの間に階段などの段差がない)に配置されることが望ましいが、観客のための設備が優先されることが多く、理想的に配置された楽屋はむしろ少ない。
芸能界では一般的に、楽屋の位置や規模により出演者の「格付け」がなされると理解される。それは室内における上座・下座といった席次マナーに近い。舞台やスタジオ等により近い部屋、または個室でより大きな楽屋をあてがわれた出演者が「格上」であるとされる。いわゆる大物芸能人が複数出演する場合は、舞台やスタジオ等から遠い楽屋であっても大きさを大きくしたり、あるいはふだんは数人単位で共用する中規模の楽屋を個室として利用する等、簡易な改装が行われることもある。
関連項目
- 落ち - 出演者や作者の周辺事情を題材にしたものを「楽屋落ち」と呼ぶ。
楽屋
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/09 10:15 UTC 版)
桜間弓川によると、宝生会では九郎は誰よりも早く楽屋に入り、そして万事に指示を出していたという。その指示は「一分のスキもない」行き届いたものであった。また他流との共演においても、九郎が楽屋に入ると、私語はたちまち止み、皆が姿勢を正して、その視線を九郎に集中したという。弓川は九郎の死の直後は、九郎が楽屋にいないと思うと「能を舞つても、何だか張り合ひがなくて困りました」と語っている。
※この「楽屋」の解説は、「宝生九郎知栄」の解説の一部です。
「楽屋」を含む「宝生九郎知栄」の記事については、「宝生九郎知栄」の概要を参照ください。
楽屋
「楽屋」の例文・使い方・用例・文例
- あの楽屋すずめは根も葉もないうわさを広める。
- 彼女は楽屋すずめで他人のうわさを広める誘惑に抗えない。
- 男はトムを見てから、楽屋口を通って、暗いロンドンの街路へと消えていった。
- 私は楽屋の外に着きました。
- 高齢の守衛、トム・スケレトンは、よれよれのアームチェアーに座りこんで、俳優たちが楽屋からの石段を上ってくるのを聞いていた。
- それから二階の楽屋に歩いていきました。
- その作家はよく踊り子たちと楽屋で軽口をたたいた.
- 彼は事件の楽屋裏を知っていたので殺されたものらしい.
- 楽屋への出入はご遠慮下さい.
- 楽屋を覗くと乱痴気なものだ
- 舞台で死んだ者が楽屋で飯を食う
- 楽屋から掛け声
- 先生のしゃれは楽屋落ちだ
- 君の話は楽屋落ちだ
- 楽屋総出
- 劇場の楽屋裏の掲示板
- 下級俳優がいっしょに入る大きな楽屋
- 江戸時代の京坂の劇場で,楽屋に通じる縦穴
- 楽屋銀杏という,江戸時代の歌舞伎役者の髪形
- 楽屋銀杏という,歌舞伎の鬘
樂屋と同じ種類の言葉
- >> 「樂屋」を含む用語の索引
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