桃太郎と鬼哭隊
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伝説の剣豪たちで組織した「鬼哭隊」(きこくたい)。判明しているメンバーは、吉備津彦命、塚原卜伝、伊東一刀斎、上泉信綱、疋田残酷丸、宝蔵院慈悲丸、坂田金時。 吉備津彦命(きびつひこのみこと) 孝霊天皇皇子・大吉備津彦命。通称を桃太郎卿。御伽噺にちなんだ摩訶不思議な武具と、奇怪な配下を多数有する。「鬼哭隊」の長。 飛鳥時代の温羅征伐の軍神で、備州鬼ノ城を居城とする。時代の支配者からまつろわぬ民の粛清と引き換えに不老長寿を得るための「置き血」を受け続けた結果、1000年以上生きている伝説の英雄。元和元年時点では天下を取った徳川家康に与している。権力に逆らう衛府の者達とは長年にわたり戦いを続けてきた。 初登場は「震鬼編」で、地元備州を治める花房職秀に、豊臣秀頼の落胤狩りを命じる。怨身忍者が出現した事態を受けてその後も少しずつ登場しており、「沖田総司編」にて遂に出陣。虹鬼をた易く引きちぎり、神州無敵と称される実力を披露した。 三柱の神獣:串猿(くしざる)、毬犬(まりいぬ)、紅雉(べにきじ) 桃太郎配下の鬼退治三柱の神獣(初登場時、獣臣と書いてしもべとも)。両性具有の存在であり、元々は鬼であったが吉備団子を食べて桃太郎の配下となった。串猿は手甲鉤、毬犬は面頬の顎による噛み付きと両手に持つ短刀、紅雉は面頬の嘴による啄み・刺突と足爪による攻撃をそれぞれ用いる。 「震鬼編」の桃太郎初登場から共に登場している。第四十話にて波裸羅への刺客として差し向けられるも、波裸羅に瞬殺された。 累人(かさねびと):栗彦(くりひこ)、針彦(はりひこ)、泥彦(どろひこ)、臼彦(うすひこ) 「霞鬼編」に登場。桃太郎の配下達。兵として、血筋を交配させて造り出された異形の者たちであり、独特の忍法を操る。御伽噺・猿蟹合戦にちなんだ上記の4名が登場。 桃太郎同様の永遠の命と「瑞麗人(きらぎらびと)」の身分を求めている。零鬼を圧倒するも、波裸羅と仲間割れとなり、全滅する。 柳生宗矩(やぎゅう むねのり)/ 「沖田総司編」に登場。徳川家の剣術指南役。覇府の剣士。柳生新陰流の剣術を振るい、活人剣を「手足をつめて首と胴を活かす」(=殺すことなく責め苛むことで自白を引き出す)と称する。武具は名刀「大天狗正家」や、天狗を模した拡充具足など。 総司を旗本狩りの犯人と疑い、対峙する。剣技では総司を上回るも、彼の刀が菊一文字と知ると、「桃太郎の縁でやって来た鎌倉時代の武士」と誤解して、戦いをやめる。鬼の正体が判明したことで、完全武装で総司とともに虹鬼の討伐に向かう。桃太郎卿に心酔するも、面識はなかった。 金太郎(きんたろう) 第四十話に登場。真っ赤な肌をした巨体の幼児で坂田金時の子孫。波裸羅をも危機に追い込む膂力の持ち主であったが、幼児故に骨格が癒合しておらず、頭頂部の「百会」を貫かれ、脳から体内を爆裂させられ敗死。 上泉信綱(かみいずみ のぶつな) 「雷鬼編」の敵であり、『魔剣豪鬼譚』「上泉信綱編」の主人公。鬼哭隊。 100年以上生きている剣聖。「時澱み」という秘術を修得しており、間合内の全ての物が遅く鈍重になる。蝙蝠の群れに囲まれ、鎧姿へと変身する。 秀綱を名乗っていた若い頃、愛洲移香斎の元で武術を学んだが、あくまで真っ当に優れた武士であった。壮年に至り、武田信玄の舞六剣と戦うという極限状態にて、異能「時淀み」に開眼する。それでも数の差で敗死は必須であったが、駆け引きで戦を納める。代償に、名に信玄の「信」を刻まれ改名する。 坂田金時(さかたのきんとき) 「雷鬼編」最終盤に登場。鬼哭隊。身の丈が木々や鬼哭塔に比肩するほどの巨人。御伽話の金太郎その人であり、巨大な鉞を武器とする。 瑞江浦嶋子(みずのえうらのしまこ) 「竜宮編」に登場。大柄な漁師。御伽話の浦島太郎その人。
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