最初の発明
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「アレクサンダー・グラハム・ベル」の記事における「最初の発明」の解説
幼いころから好奇心旺盛で、植物標本を集めたり、実験したりしていた。そのころの親友ベン・ハードマンの家では製粉所などを営んでいた。若きベルは製粉所で困ったことはないかと訊ねた。そして、製粉前の脱穀が重労働だということを知り、12歳のアレックは回転パドルとブラシを組み合わせた単純な脱穀機を作り、それが何年も実際に使われたという。お返しにベンの父ジョン・ハードマンは2人の少年に「発明」のための作業場を与えた。 幼いころから感受性が高く、母から芸術、詩、音楽を教え込まれ才能を発揮した。正式な訓練を受けずにピアノ演奏を習得し、一家のピアニストになった。普段は物静かで内省的であるにもかかわらず、訪問客があると物真似や腹話術のような「声のトリック」でもてなし、楽しませた。また母の聴覚障害が進行したことにも深く影響を受け(彼が12歳のとき聴力を失い始めた)、手話を習得し、母の側に座り家族の会話を手話で同時通訳した。さらに、母の額に直接口を当てて明瞭に発音することで、母がそれなりの明瞭さで聞き取れるというテクニックも生み出した。母の聴覚障害について没頭するあまり、音響学を学び始めることになった。 彼の一族は長年弁論術の教育に関わってきた。祖父アレクサンダー・ベルはロンドンで、叔父はダブリンで、父はエディンバラで弁論術の専門家として活躍している。父は The Standard Elocutionist (1860) などの著作で知られている。The Standard Elocutionist はイギリスで168刷まで版を重ね、アメリカ合衆国でも25万部以上を売り上げた。その中で父は、聾唖者(当時の呼称)に単語の発音を教える技法や、読唇術で他者が何をしゃべっているかを推測する技法を説明している。父はアレックや兄弟に視話法の書き方だけでなく、さまざまなシンボルとそれに付随する発音の識別法を教えた。ベルはそれに熟達したため、父の公開デモンストレーションでも実演し、聴衆を驚かせた。彼は視話法で書かれていればどんな言語でも事前知識なしに正確に発音でき、ラテン語、スコットランド・ゲール語、さらにはサンスクリットなどを発音して人々を驚かせた。
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最初の発明
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「アイザック・メリット・シンガー」の記事における「最初の発明」の解説
1839年、シンガーは最初の特許として、岩盤掘削機械を発明し、それを2000ドルで売却した。この金額は彼にとっては大金だった。これで経済的に余裕ができたため、俳優としての夢を追求するようになった。彼は "Merritt Players" という一座を結成し、公演の旅に出た。自身はアイザック・メリットの名で舞台に立ち、メアリー・アンもミセス・メリットとして舞台に出た。旅公演は5年間続いた。 1844年、アイザックはオハイオ州フレデリクスバーグの印刷工場で職を得たが、1846年にはピッツバーグに移り、木型と看板を製作する木工所を立ち上げた。ここで「木や金属を彫刻する機械」を開発し、1849年4月10日に特許を取得している。 38歳のとき、2人の妻と8人の子がいたが、全員でニューヨークに戻り、その木彫機械を売り込もうとした。まず、実働する試作品を製作するため、A. B. Taylor & Co. という工場で組み立てを行った。しかし試作品が完成して間もなく、工場のボイラーが爆発して試作品は灰燼に帰した。爆発する少し前、ボストンの機械工場の経営者オーソン・C・フェルプスが試作品のことを聞きつけていた。彼は彼の工場でその機械を組み立ててみないか、とシンガーを誘った。 シンガーは1850年にボストンに行き、フェルプスの機械工場でその機械を組み立てた。しかし、シンガーの木彫機械の注文はなかなか来なかった。同じとき、レローとプロジェットのミシンもフェルプスの機械工場で組み立てられていた。フェルプスはシンガーにミシンを見てもらった。このミシンは使い勝手が悪く、製造も難しかった。シンガーは、シャトル(ボビンケース)を回転させるのではなく直線的に動かすようにして、針も曲がった針ではなく真っ直ぐな針を使えば、このミシンはもっと信頼性が増すのではないかと気づいた。その改良に基づいて、シンガーは1851年8月12日に特許(US特許番号 8294)を取得。シンガーの作ったミシンの試作品は、初の実用的ミシンであった。
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