映画「靖国 YASUKUNI」
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「稲田朋美」の記事における「映画「靖国 YASUKUNI」」の解説
2008年2月、日本在住の中国人が監督を務める映画「靖国 YASUKUNI」に日本芸術文化振興会から公的助成金が支出されていることを知り、助成金基準に合致しているかどうかを確認するために文化庁を通して試写会を要請した。同庁より連絡を受けた配給会社のアルゴ・ピクチャーズは全議員を対象とした試写会を承諾し、3月12日に開催された。このとき稲田は、「検閲の意図は全くないが、政治的に中立な映画かどうかは若干の疑問を感じた。イデオロギー的なメッセージを強く感じた」と述べている。 稲田は「問題にしたのは、文化庁所管の日本芸術文化振興会が750万円の公的助成をしたこと、その一点」と主張。製作会社の取締役、製作総指揮者、監督、プロデューサーがすべて中国人であり、靖国神社をテーマにしていることから政治性が強いとして、この映画が助成の要件である 日本映画であること 政治的、宗教的宣伝意図がないこと を満たしておらず助成金の支出に妥当性はないと結論付けた。また「表現の自由の名のもとに政治家の言論を封殺しようとすることは背理である」と述べている。 稲田は試写を求めたことについて「一種の国政調査権で、上映を制限するつもりはない」と話しているが、アルゴ・ピクチャーズは「事実上の検閲だ」と反発した他、日本映画監督協会、日本映画撮影監督協会、日本マスコミ文化情報労組会議、日本ジャーナリスト会議も抗議声明を発表した。 後に、本映画は、2008年の12月に行われた試写会をきっかけに週刊新潮が「中国人監督が作った反日映画」と論評したことにより、上映予定の映画館前に街宣車が現れるようになり上映中止を決定する映画館が続出。アルゴ・ピクチャーズは4月12日に予定していた上映の中止を決定した。 「靖国 YASUKUNI#国会議員による試写会」も参照
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映画「靖国 Yasukuni」
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「李纓」の記事における「映画「靖国 Yasukuni」」の解説
「南京大虐殺」のドキュメンタリーで撮った素材を活用して靖国神社に関する作品を制作する提案については、CCTVからも賛同が得られた。折しも、2001年に小泉政権が発足し、靖国神社問題を反日プロパガンダとして利用しようと目論んでいた中国共産党宣伝部の思惑にも合致した。CCTVの業務で撮影した映像を再編集し、また日中合作映画とするため、中国に対して好意的な監督がいる日本の独立系映画製作会社とともに新たなシーンを作って撮影した。追加撮影では、日本人の青年が靖国神社境内で中国人と勘違いされ日本人から集団暴行を加えられるシーンなどが収録された。 中国共産党宣伝部とCCTVの支援で制作した作品であるため、映画『靖国 YASUKUNI』には、中国が反日プロパガンダで使う南京事件に関する「日本人が中国人を斬首する」などの写真が多数使用されている他、靖国神社に不本意に合祀された台湾人が靖国神社境内でデモを行う、参拝者の多くが旧日本軍の軍服を纏い海軍旗を掲げている、靖国神社参拝に抗議する「日本人青年」が中国人と思われて日本人から顔中血まみれになるまで集団暴行を受ける、といった、中国共産党のステレオタイプ的なプロパガンダ映像が随所に盛り込まれている。映画制作費用として文化庁所管独立行政法人日本芸術文化振興会から750万円の助成金を得た 主演の刀鍛治師である刈谷直治は、取材は日本の伝統工芸の美や保存の努力について中国に紹介したいとの中国人青年の申し出を純粋な動機と受け止めて応じたもので、映画の趣旨も自分が主演者になることも一切事前に知らされず、李纓に騙されて撮影が行われたとして、自らの出演部分の映像の削除を求めている。
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