国会議員による試写会
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/16 15:15 UTC 版)
「靖国 YASUKUNI」の記事における「国会議員による試写会」の解説
稲田朋美を始めとする議員連盟・「伝統と創造の会」、今津寛を会長とする「平和を願い真の国益を考え靖国神社参拝を支持する若手国会議員の会」(以下「平和靖国議連」)などが、助成金基準に合致しているかどうかの確認のために文化庁を通じて試写会を要請した。配給会社は、当初「検閲」と反発したが、全ての国会議員を対象にするという条件で承諾し、3月12日に国会議員80人が参加した試写会が開かれた。稲田は、「検閲の意図は全くないが、政治的に中立な映画かどうかは若干の疑問を感じた。イデオロギー的なメッセージを強く感じた」と述べた。 この試写会について稲田は、「(2008年3月27日の)朝日新聞が報じたような『(私が)事前の(公開前)試写を求めた』という事実は断じてない。助成金を問題にする前提として対象となる映画を見たいと思うのは当然であり、映画の『公開』について問題にする意思は全くなかったし、今もない。『事前の試写を求めた』という歪曲について朝日に訂正を求めているが、いまだ訂正はない」としている。その後、4月11日に朝日新聞社は、「記事内容に誤りはなく訂正はしない」との内容証明郵便を出した が、これに対し稲田は、「朝日新聞のダブル・スタンダードである」として『WiLL』6月号に反論を掲載した。 週刊朝日への稲田の寄稿 によれば、「文化庁に映画を見たいとお願いした、助成した側だから(当該映画の)DVDくらいあると思っていた。助成の妥当性だけが問題だから公開の前後という意識はまったくなかった」とし、加藤紘一がテレビ局から提供されたDVDを見て「素晴らしい映画だと感想を述べていた」ことをあげ、「検閲とは国家機関が表現内容を調べて取り締まることを目的とするものだ。伝創会は自民党一年生議員の勉強会にすぎず、むしろ、問題にしたのは国家の助成だ、内容の取締りを問題にしないから、およそ検閲を議論する余地はない。『萬犬虚にほえる』の類だ」と主張し、文化庁に「事前に試写したいと申し入れていない」と、映画を検証のために観たいと文化庁に事前に要求したが、検閲の外形も意図も無く、試写会を要求した訳でもない旨を述べた。 一方、稲田自身のブログ では、「映画の最後でいわゆる『南京大虐殺』にまつわるとされる真偽不明の写真が多数映し出され、その合間に靖国神社に参拝される若かりし日の昭和天皇のお姿や当時の国民の様子などを織り交ぜ、巧みにそのメッセージを伝えている」「映画『靖国』では、この百人斬り競争の新聞記事を紹介し、『靖国刀匠』をクローズアップすることにより、日本軍人が日本刀で残虐行為を行ったというメッセージを伝えている」と批判的感想を述べている。
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