日米関係への姿勢とは? わかりやすく解説

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日米関係への姿勢

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/13 17:06 UTC 版)

鈴木貫太郎」の記事における「日米関係への姿勢」の解説

鈴木就任後、まもなく死亡したアメリカ大統領ルーズベルト訃報を知ると、同盟通信社短波放送により、 今日アメリカわが国対し優勢な戦い展開しているのは亡き大統領優れた指導あったからです。私は深い哀悼の意アメリカ国民悲しみに送るものであります。しかし、ルーズベルト氏の死によって、アメリカ日本対す戦争継続努力が変わるとは考えておりません。我々もまたあなた方アメリカ国民覇権主義対し今まで以上に強く戦います。 — 内閣総理大臣 鈴木貫太郎 という談話を、世界へ発信している。1945年4月23日TIME誌記事では、以下のように発言引用されている。 「 I must admit that Roosevelt's leadership has been very effective and has been responsible for the Americans' advantageous position today. For that reason I can easily understand the great loss his passing means to the American people and my profound sympathy goes to them.翻訳大日本帝国としては、ルーズベルト大統領リーダーシップ優れており、それが現在のアメリカ優勢戦況もたらしていることを認めざるを得ません。よって彼の死去アメリカ人にとって大きな損失であることを理解し、これに哀悼の意表します。 」 同じ頃、同盟国であるドイツ総統アドルフ・ヒトラー敗北寸前だったが、ラジオ放送ルーズベルト口汚く罵っていた。アメリカ亡命していたドイツ人作家トーマス・マン鈴木のこの放送深く感動しイギリスBBCで「ドイツ国民皆さん東洋の国・日本には、なお騎士道精神があり、人間の死への深い敬意品位確固として存する鈴木首相高らかな精神比べあなたたちドイツ人恥ずかしくないですか」と声明発表するなど、鈴木談話戦時下世界感銘与えた戦局悪化し決戦態勢構築進められていた1945年昭和20年6月9日貴族院および衆議院本会議演説で、鈴木徹底抗戦への心構え述べる中でアメリカの「非道」に触れるに際し1918年大正7年)のサンフランシスコ訪問時に太平洋は名の如く平和の洋にして日米交易のために天の与えたる恩恵である、もしこれを軍隊搬送のために用うるが如きとあらば必ずや両国ともに天罰受くべしと警告した」というエピソード紹介した2日後衆議院委員会で、質問立った小山亮から「国民詔勅にある『天佑』を信じて戦い赴いているのであり、天罰を受けるなどという考え毛頭持っていないだろう」として、演説での発言国民悪影響与えるのではないかという疑念打ち消すような釈明求められた。これに対す鈴木答弁発言を後から取り消したため会議録では抹消されている)に議場紛糾しその後再度鈴木釈明に「これでは内閣に信を置けない」として、小山質問打ち切り退席する事態となった天罰発言事件)。 議会召集最初から反対していた和平派海軍大臣米内光政は、内閣反逆者扱いする議会反発して閉会主張するとともに辞意表明内閣瓦解危機瀕した抗戦派と目され陸軍大臣阿南惟幾は、鈴木とともに米内説得し内閣瓦解をなんとか防いだ。 この鈴木国会演説に関して半藤一利は、鈴木日本の立場(平和を愛す天皇国家)を訴えて連合国無条件降伏主張変えさせることが目的だったと記している。これに対し保阪正康は、鈴木意図天皇との暗黙の了解のもと、議会真意を汲ませて和平へと国論を向ける助力とすることにあった述べている。

※この「日米関係への姿勢」の解説は、「鈴木貫太郎」の解説の一部です。
「日米関係への姿勢」を含む「鈴木貫太郎」の記事については、「鈴木貫太郎」の概要を参照ください。

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