日本軍の増強とワウの戦いとは? わかりやすく解説

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日本軍の増強とワウの戦い

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 19:15 UTC 版)

ニューギニアの戦い」の記事における「日本軍の増強とワウの戦い」の解説

日本大本営ポートモレスビー陸路攻略作戦失敗し、さらにブナ日本軍玉砕した後もポートモレスビー攻略構想放棄せず、将来ポートモレスビー攻略作戦備えるとしてラエサラモアマダンウェワク増強策定した。これに基づき多く兵員物資東部ニューギニア送られることになる。1943年1月日本軍第20師団と第41師団第18軍指揮下に編入しニューギニア島北部ウェワク輸送するとともにガダルカナル島の戦いへの投入予定されラバウル集結していた第51師団を、ラエ・サラモア地区輸送することとした。ブナ・ゴナ地区から撤退することができた各部隊残存者は第51師団指揮下に入り、ラエ・サラモア地区集結ラバウル後退することとなったラエへの最初輸送作戦第十八号作戦」は1月5日ラバウル出発空襲による損害を受けながらも岡部支隊支隊長:第51歩兵団長岡部通少将歩兵第102連隊基幹)の大半ラエ輸送することに成功した上陸後岡部支隊サラモア南西60Kmの山間部にある鉱山町ワウ攻略作戦開始したワウ飛行場有し連合軍の攻勢拠点となる潜在性があったため、機先を制し占領しようとしたのである1月14日サラモア出発し1月28日ワウ攻撃開始した連合軍反撃食糧不足のため大きな損害出して攻撃失敗し2月13日ワウからの撤退開始した詳細は「ラエ・サラモアの戦い#ワウ戦い」を参照 第20師団1月中~下旬ウェワク上陸し日本軍続いて、第41師団第20師団残り、第51師団主力歩兵第115連隊)などを輸送する第八十一号作戦」を実施したこの内、第41師団2月下旬に無事ウェワク上陸したが、第51師団の7,300名を載せてラエ向かった輸送船団3月2日から3日ダンピール海峡連合軍空襲を受け、輸送船8隻すべてと駆逐艦4隻が撃沈され3,600名が戦死した。このすぐ後に行われた第20師団残り輸送ハンサウェワクマダンの間)に向かい無事上陸した詳細は「ビスマルク海海戦」を参照 その後小規模に分かれた舟艇駆逐艦による輸送により、連合軍の目をかいくぐって歩兵第66連隊(第51師団)の大半輸送成功し、第51師団師団長中野英光中将サラモア到着することができた。安達軍司令官吉原参謀長杉山作戦主任参謀からなる第18軍司令部は、4月19日ラバウルからマダン進出した。第6飛行師団この頃部隊主力ラバウルからウェワクその周辺前進した。 ラエ・サラモア方面への海上からの輸送連合国側航空戦力充実とともに次第困難さ増したこのため第18軍司令官は、1月ウェワク上陸した第20師団マダン移動させ、ラエまで物資陸路輸送するためのマダンラエ自動車道建設命じた連合軍制空権下で輸送船ぎりぎり到達可能なマダンから、フィニステル山系横断しラム河谷からマーカム河谷通って最前線ラエへ至る全長300キロ道路計画であった日本軍には連合軍のような重機はほとんどなく、主につるはしともっこによる人力作業であり、多く河川熱帯特有の豪雨のため、その困難さ計画時の予想大きく上回るものであった。それでも4月から工事開始し6月までに180キロ完成させた。しかし、そこで戦況緊迫化もあり建設工事放棄された。毎日自らシャベル携行して工事陣頭指揮にあたっていた第20師団長もこの工事の間にマラリア陣没した。 この間幾度かニューギニア困難な状況をもとにニューギニア放棄論も提起されたが、これが採用されることはなかった。

※この「日本軍の増強とワウの戦い」の解説は、「ニューギニアの戦い」の解説の一部です。
「日本軍の増強とワウの戦い」を含む「ニューギニアの戦い」の記事については、「ニューギニアの戦い」の概要を参照ください。

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