旁とは? わかりやすく解説

かた‐わら〔‐はら〕【傍ら/×旁/側】

読み方:かたわら

[名]

そば。すぐ近く。「―のいすに腰かける

(「…のかたわら」の形で)端に寄った所。「道の―にたたずむ」

接続助詞的に用いて)主となることをする一方合間に。「学校に通う―家業手伝う」

側面物の脇。

「頭ごとに各(おのおの)石松(いはまつ)あり、ふたつの―に山あり」〈神代紀・上〉

[副]あることをする一方では。その合間に。「会社勤めて、―小説を書く」


かた‐がた【方方/×旁】

読み方:かたがた

[名]

(方方)「人々」の敬称。かたたち。「お世話になった―」

あちこち貴人部屋

「あまたの御―を過ぎさせ給ひて」〈源・桐壺

いろいろの方角・場所。また、いろいろの方面事柄あちらこちらほうぼうあれこれ

男君達はみな、…―に流され給ひて」〈大鏡時平

[代]尊敬の意を含んだ二人称人代名詞。本来は複数をさすが、単数にも用いる。

あなたがたみなさん

「―は定めて聞き及ばせ給ひたる事も候ふらん」〈太平記・五〉

あなた。

「―のお名をば何と申すぞ、と問へば」〈虎清狂・鈍根草

[副]

いろいろなことをするさま。あれこれ。さまざま。なにやかや

「私の御事をし給はむと、―劣らずしつらはれて」〈宇津保・沖つ白浪

いろいろの所へ向かうさま。あちこちほうぼう

「―に鳴きてわかれし群鳥(むらどり)の古巣にだにも帰りやはする」〈風雅・雑下〉

いろいろのことを考え合わせるさま。いずれにしてもどっちみち

「かれと言ひこれと言ひ―難治様にて候」〈平家・一〉

[接]二つ上の事実、状態が併存することを表す。一方で。さらに。

代々武道御心がけ深くおわしまし、―、歌道茶事までも」〈鴎外興津弥五右衛門の遺書

接尾

動作性の意をもった名詞付いて二つ動作兼ねて行う意を表す。…のついでに。…がてら。…を兼ねて。「食後の運動散歩する」「墓参帰省する」「ご挨拶お礼まで

物事を表す名詞付いてそのことあれやこれやとあっての意を表す。

「そんな事―で、私の著訳書は…古風な人の気に入る筈はない」〈福沢福翁自伝

[補説] 、は多く「旁」と書く。また、1は「旁旁」とも書く。


つくり【×旁】

読み方:つくり

漢字構成部位の名称の一。左右組み合わせからなる漢字右側部分字形によって「刂(りっとう)」「彡(さんづくり)」などとよぶ。⇔偏。


ぼう【×旁】

読み方:ぼう

[音]ボウバウ)(呉) [訓]かたわら つくり かたがた

そば。かたわら。「旁若無人

漢字組み立てで、右側部分。つくり。「偏旁冠脚

広く行き渡る。「旁引博引旁証

[補説] 1は「傍」と通用する


出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2026/02/06 06:59 UTC 版)

(つくり)とは、漢字偏旁のうち、特に右側に位置するものの総称。

主な旁

  • 立刀(りっとう) : 「剣」「刺」「利」などの旁。多くは「刀」の字に由来し、刀や切ることに関する漢字に見られる。
  • 大貝(おおがい)・いちのかい : 「顔」「額」「願」などの旁。顔に関する漢字に見られる。
  • 攴旁(ぼくづくり)・ぼくにょう・ぼんにょう・のぶん : 「改」「放」「敗」などの旁。慣例的に繞とも呼ばれる。
  • (ちから) : 「効」「助」などの旁。力を用いた動作に関する漢字に見られる。「勉」は変則。
  • 大里(おおざと) : 「都」「郷」「邦」などの旁。多くは「邑」の字に由来する。「おおざと」は「こざとへん」に対する相対的な通称。地域や集落に関する漢字に見られる。固有の地名を表す漢字にも見られる。
  • (あくび)・かける。「歌」「欲」「欺」などの旁。口を大きく開ける動作に関する漢字に見られる。
  • (とり)。「鶏」「鳴」「鳩」などの旁。鳥に関する漢字に見られる。
  • ル又(るまた)・ほこづくり : 「殺」「殴」「段」などの旁。殴りつけることに関する漢字に見られる。「ほこづくり」だと 2 種類あるために、「るまた」と呼ぶことも多い。「るまた」とは殳を分解した際に片仮名のルと漢字の又を読み合わせたものである。「投」「設」「役」など偏に来ることも多い。
  • 舊鳥(ふるとり) : 「雄」「雑」などの旁。鳥の性質や動作に関する漢字や、「雉」などのように鳥そのものを表す漢字に見られる。「ふるとり」という通称は「」(【ふるーい】の旧字体)に用いられていることに因む。
  • 彡旁(さんづくり) : 「形」「影」「彫」などの旁。
  • (みる) : 「観」「視」などの旁。見る動作に関する漢字に見られる。
  • (とます) : 「料」などの旁。斗とは計量の単位で、計量に関する漢字に見られる。
  • 寸旁(すんづくり) : 「対」「封」などの旁。手の動作に関する漢字に見られる。
  • (また)・またづくり : 「叙」「取」などの旁。手の動作に関する漢字に見られる。
  • 戈旁(ほこづくり)・かのほこ : 「戦」「戯」などの旁。戦に関する漢字に見られる。「殳」(るまた…前述)もほこづくりと呼ぶことがあるため、「かのほこ」(カは戈の音読)と呼ぶ場合がある。
  • 節旁(ふしづくり)・わりふ : 「却」「印」などの旁。ひざまずく人間を象ったもので、そのような動作を伴う行為に関する漢字に見られる。
  • 斤旁(おのづくり) : 「新」「断」などの旁。切ることに関する漢字に見られる。
  • (つき) : 「朝」「期」などの旁。年月に関する漢字に見られる。
  • 毛皮(けがわ)・ひのかわ : 「皺」などの旁。皮膚・表面に関する漢字に見られる。
  • 乙繞(おつにょう)・つりばり : 「乱」などの旁。
  • (かわら) : 「甌」などの旁。瓦や瓶(かめ)に関する漢字に見られる。
  • (いぬ) : 「獣」などの旁。獣類に関する漢字に見られる。
  • 隷旁(れいづくり) : 「隷」などの旁。
  • 筆旁(ふでづくり) : 「肆」などの旁。
  • (うしとら)・こんづくり・ねづくり : 「艱」などの旁。
  • (かわ)・なめしがわ : 「韓」などの旁。
  • (うり) : 「瓢」などの旁。

関連項目


出典:『Wiktionary』 (2021/07/06 08:57 UTC 版)

発音(?)


※ご利用のPCやブラウザにより、漢字が正常に表示されない場合がございます。
Copyright © KANJIDIC2 - the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group(EDRDG), used in conformance with the Group's licence. Copyright © 1991-2010 Unicode, Inc. All rights reserved. Stroke Order Diagrams(SODs) licensed from © Kanji Cafe.

「旁」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。



旁と同じ種類の言葉


品詞の分類


英和和英テキスト翻訳

英語⇒日本語日本語⇒英語

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「旁」の関連用語

旁のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



旁のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの旁 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Text is available under Creative Commons Attribution-ShareAlike (CC-BY-SA) and/or GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblioに掲載されている「Wiktionary日本語版(日本語カテゴリ)」の記事は、Wiktionaryの (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、Creative Commons Attribution-ShareAlike (CC-BY-SA)もしくはGNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
漢字辞典
Copyright © KANJIDIC2 - the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group(EDRDG), used in conformance with the Group's licence.
Copyright © 1991-2010 Unicode, Inc. All rights reserved. Distributed under the Terms of Use in http://www.unicode.org/copyright.html.
Stroke Order Diagrams(SODs) licensed from © Kanji Cafe.
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2026 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2026 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2026 GRAS Group, Inc.RSS