新吉原とは? わかりやすく解説

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しんよしわら〔シンよしはら〕【新吉原】

読み方:しんよしわら

江戸時代明暦の大火後に日本橋から浅草移転した遊郭呼称。→吉原


吉原 (東京都)

(新吉原 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/19 16:12 UTC 版)

吉原(よしわら)は、江戸時代江戸郊外に作られた、公許の遊女屋が集まる遊廓吉原遊廓)、およびその地域の名。現在の東京都台東区千束四丁目、および三丁目の一部にあった[注 1]。現在では日本最大の風俗街ソープランド街)として知られる。


注釈

  1. ^ 1966年住居表示が実施されるまで、台東区新吉原江戸町一丁目、新吉原京町一丁目…などの地名が残っていた。なお、東京都江東区洲崎(現在の東陽一丁目)なども同様である。

出典

  1. ^ 石井良助[2012:13-14]
  2. ^ ソープランド店舗数は、最盛時には250軒あったと言われるが、現在は150軒ほどに減少している。それでも全国のソープランド(1400軒程度)のおよそ1割を占め、岐阜金津園(70軒弱)、川崎堀之内(50軒弱)といった他のソープ街に、大きく差をつけている。
  3. ^ 現在の地名は、池袋本町となった。
  4. ^ 風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律施行条例第十条一 (PDF)
  5. ^ 日光街道(日本堤方面)
  6. ^ 田中路子と<国辱映画>『ヨシワラ』、そして『蝶々夫人』高崎俊夫の映画アットランダム



新吉原

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/03 01:48 UTC 版)

吉原遊廓」の記事における「新吉原」の解説

江戸市中拡大しつづけ、大名江戸屋敷吉原隣接するようになっていた。そのような中で、明暦2年1656年10月幕府吉原移転命じる。候補地浅草寺裏の日本堤か、本所であった吉原側はこのまま営業嘆願した聞き入れられず、結局浅草寺裏の日本堤への移転同意したこの際北町奉行石谷貞清は以下の便宜図っている。 吉原営業できる土地を5割り増し(3丁四方) 夜の営業許可 風呂屋者私娼)を抱え風呂屋風俗営業をする銭湯で、遊郭競合)を200取り潰し 周辺火事・祭への対応を免除 15,000両の賦与 この内から風呂屋の盛況移転の理由だったことが窺える幕府同年9月風呂屋者を置くことを禁止している(それ以前との記録もあり)。もっとも、周辺火事への対応免除は、逆に吉原火事発生した場合周りから応援得られず、吉原全焼する場合多かったという皮肉な結果もたらした折りしも翌明暦3年1657年正月には明暦の大火起こり江戸都市構造大きく変化する時期でもあった。大火のために移転予定よりも少し遅れたが、同年6月には大火焼け出されて仮小屋営業していた遊女屋はすべて移転した移転前の場所を元吉原移転後の場所を新吉原と呼ぶ。新吉原には、京町1,2丁目、江戸町1,2丁目、仲之町揚屋町、角町があった(京町以外は全てちょうと読む)。 寛文8年1668年)、江戸市中私娼窟取り締まりにより娼家51人、遊女512人が検挙されて新吉原に移された。これらの遊女伏見墨染遊郭や堺の乳守遊郭出身多かったため、移転先として郭内新しく設けられ区画は「伏見町新道」「堺町新道」と呼ばれた。またこの時に入った遊女達の格を「散茶さんちゃ)」「埋茶うめちゃ梅茶とも)」と定め遊郭での格付け大きな影響与えた。 新吉原を開設したのは尾張国知多郡須佐村の人だったという論文が『知多半島郷土史往来4号』(はんだ郷土史研究会刊)で発表されている。著者作家の西まさる。西論文によると、吉原遊郭揚屋総数20軒で、そのうち13軒以上が知多郡須佐村出身であることが、地元寺院過去帳寄進記録明白になったという。その背後千賀志摩守がいたはずと発表している。 『吉原はこうしてつくられた』西まさる著(新葉出版によれば明暦大火後の8月浅草田圃出来上がった三町四方新吉原遊郭であるが、その埋め立て造成建設指揮をしたのは知多陰陽師で、実際に作業あたったのは非人頭車善七率いる3千人非人とされた人たちという。また、完成した新吉原の町を俯瞰すると、5つ稲荷神社囲まれ陰陽道陰陽法則基づいていることが解るという。また、遊郭街へ入る五十間道曲がり方、見返りさらには花魁道中花魁の独特の歩行方も陰陽道沿ったものという。 新吉原での火災延宝4年から慶応2年191年間に22回あった。安政江戸地震による火事では、郭内死者は千二十余人遊女のみ、530余人数える。失火あったら火消繰り出すが、大門内に入らず鎮火待った焼け残りがあるとこれを焼き払ったのは、仮小屋での営業許されないからである。仮宅による営業はうまみもあり、火事密かに願ったと者もいた。 徳川吉宗享保6年11月全国人口調査命じたが、新吉原の人数記録がある。惣〔ママ人数高8,171人、15歳以上男2,375人 同以下463人、15歳上女4,003人、以下女330人、右のうち家主182人、店借り620人、遊女2,105人、禿941人、召使2,163人。この中で合計あわないのもあるが、文献のままである

※この「新吉原」の解説は、「吉原遊廓」の解説の一部です。
「新吉原」を含む「吉原遊廓」の記事については、「吉原遊廓」の概要を参照ください。

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