敵性の人外
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/10/29 05:23 UTC 版)
オーガ / Ogre 山に暮らし、ときに人里を襲っては人家を破壊し、人を食らう巨大な鬼。山に巣窟を持ち、浚った人間を閉じ込めてもいる。強靭な肉体を誇るが、知性は高くない。身長 4m強。原作設定での神学説によるオーガの正体は、地獄生まれの悪しき巨人、ほか。万霊学説による正体は、かつて繁栄していた恐猿(造語:Dinopithecus、別進化系統の肉食性人類)の現存種である。 原作版のオーガは峠道で旅人を襲う。アダルトアニメ版 1作目に登場するオーガは麓の村を頻繁に襲い、抵抗を試みた村の男達はほぼ壊滅状態にある。テレパシーを使ってメルルやティアと会話している。原作と同様に山に巣窟を持ち、浚った女性を監禁し、強姦した後、食らっている。 河サハギン / River Sahaguin 大河に多数生息する半魚人。原作設定での神学説によるサハギンの正体は、海の怪物、ほか。万霊学説による正体は、類人魚(人に類似する魚型知的生物)の一種。河サハギンは原作にのみ登場。 海サハギン / Sea Sahaguin、The TepiTepies 海に棲むサハギンだが、繁殖期になると大河を俎上して営巣する。サハギナの龍に生息。 原作とアダルトアニメ版に登場し、後者では「サハギン」と称。 アニメ版では好戦的な性格。漫画版のサハギンは人間の成人男性より大きい雌は頑丈で強く、性格は獰猛。雄は人間の成人女性より小さくて脆弱、性格は姑息。雌上位の一妻多夫制で、赤いのが雌、青いのが雄。サハギン類は、雌は産卵管を、雄は放精管を持っており、これを人間の女性器に差し込んで産卵・放精する。原作に登場する2匹、アダルトアニメ版に登場する3匹は共に夫婦。前者は浚ってきたメルルの、後者はメルルとフレニの胎内に受精卵を植え付けようとする。アニメ版では雌サハギンの名前はゲリーとよばれていた。 海サハギンの仔 宿主とされた女性の胎内で数か月掛けて育ったのち、孵化して生まれ出てくる。原作とアダルトアニメ版にて、被害者メルルが魔術師の素養として有り余る想像力を持っているがゆえに“登場”する。 シュリーカー / Shrieker アダルトアニメ版 2作目とアダルトゲーム版に登場。叫ぶ凶兆。「かん高い叫び声、悲鳴、金切り声」との語義に違わず、音も無く背後から忍び寄っては金切り声を挙げながら襲ってくる怪物であり、触手を持った有毒・這いずり型の生き物である。毒霧を吐いて敵を目潰しをする。沼沢地とその周辺環境にて夥しい数の棲息が認められる。アダルトアニメ版では繁殖期にあってフレニ達を襲った。同作品の導入部であるロッテ湿原の入り口では、石標がシュリーカーの出現を警告していた(「シュリク シュリク 戻らずの小径」)。 一般的に同一視されているものとしてスクリーマー (Screamer) を挙げられるが、実際は全くの別ものである。 なお、シュリーカー自体は作者のオリジナルではなく、その起源は昔から言われるところの「背後に感じる悪い予感」であり、「悪寒」である (cf. wikt:en:shriek)。 ヴァンパイヤーフライ(スコルピオプテロン) / Vampirefly, Scorpiopteron アダルトアニメ版 2作目。飛蠍。湿原を飛び交う怖ろしい飛翔性吸血サソリだが、フレニがルーン魔術「スルトの炎のルーン」によって素早く一掃している。呪文詠唱に手間取るメルルのウィザードリーはこのような敵を不得手としており、あらかじめの防御魔術が必須となっている。造形の雛形はウミサソリ、カブトガニ、陸棲サソリ類。 イグニス・ファテュウス / Ignis Fatuus アダルトアニメ版 2作目。狂い火。ウィル・オ・ザ・ウィスプ(火球精霊)と同類のものを、南欧ではそのように呼ぶ。追ってはいけない、触れてはいけない。 ジャイアント・アント / Giant Ant アダルトアニメ版 2作目。巨大アリ。2メートル以上はある。主として女戦僧リーアォが戦僧術をもって数匹を叩き潰した。 ヒュージ・マンティス / Huge Mantis アダルトアニメ版 2作目。巨大カマキリ。 キャリオン・クローラー / Carrion Crawler アダルトアニメ版 2作目。屍肉あさり。湿原の地中に潜む、環形動物にも芋虫にも似た巨大生物。メルルが凍気系魔術「ジェリド・ブラスティング Gelid Blasting」で仕留めている。 キュクロープス / Cyclops アダルトゲーム版に登場する、ヘラスにゆかりの半神半人の単眼巨人。身長5m以上。 チャバのデーモン / Czaba's Demon アダルトゲーム版に登場(ただし、原作設定と製品版の造形は全くの別物)。呪術師チャバが召喚する、古のアニミズムに起源する強力な悪霊。 奇獣(オッド・ビースト) / Odd Beast アニメ2に登場(雌サハギンの成れの果て)。正体が判明しない状態の怪物を「ビースト」と呼ぶことがあるが、自然には存在しがたい異常極まりない生物が「オッド・ビースト」である。物語では、強力な暗黒系魔術によって周辺環境の広範にあった動物の生体と死体が収斂し、それは出現した。
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