撫順戦犯管理所における日本人捕虜の「改造」とは? わかりやすく解説

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撫順戦犯管理所における日本人捕虜の「改造」

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/15 16:57 UTC 版)

洗脳」の記事における「撫順戦犯管理所における日本人捕虜の「改造」」の解説

撫順戦犯管理所」を参照 第二次世界大戦終了した1945年日本人捕虜一部ソ連極東シベリアハバロフスク地区捕虜収容所監禁された。シベリア日本人捕虜は、厳寒のなか強制労働飢餓取り調べ旧日本軍民主化運動批判されるなど苦しんだ1950年7月には、前年成立した中華人民共和国撫順戦犯管理所日本人捕虜移管された。手厚い対応を行い十分な食事与えられ強制労働もなかった。 「正し思想正し方法教育すれば人間は変わる」という毛沢東の「改造政策によって、捕虜毎日学習運動をして過ごした日本人戦犯の「改造教育課程は、三段となっており、 反省学習マルクス主義毛沢東思想学習) 罪行告白(坦白(たんぱい)) 尋問 となっていた。 1956年には瀋陽最高人民法院別軍法廷起訴され被告全員が罪を認め謝罪し、翌1957年帰国してから日本中国帰還者連絡会創立し加害証言活動謝罪活動行った秦郁彦は、日本人捕虜の「認罪」過程洗脳として供述書信憑性注意すべきであるとした。また、小林よしのりは、中国側の「思想改造教育」を自己啓発セミナーカルト宗教洗脳システムそのもの批判した一方ジャーナリスト新井利男は「天皇崇拝思想軍国主義思想洗脳されていた戦犯たちが、自らそのマインドコントロール解き放ち精神の自由取り戻して罪を告白」したと評価している。『週刊金曜日』は撫順戦犯管理所での認罪を「『人類解放』という理想体現した世界で希有な歴史的事実」と絶賛した古海忠之城野宏対談獄中人間学』で城野は「もともと洗脳どされるわけもないし、実際にやられてもいない。中国共産党それほど馬鹿じゃありませんよね(笑)」「ぼくも帰国したときに、新聞記者たちに洗脳されたのではないかという質問受けましたよ。だから、洗脳とはどういう意味だ、シャンプー頭髪を洗うことかと言ったら、思想矯正して共産党員にすることだと言う答えてやりましたよ、それは実に簡単なことで中国矯正され共産党員になるくらいなら、日本の警察矯正を受ければ、すぐにハイやめますと言うことになるだろう。そんな馬鹿なことをやる毛沢東だったら、おれは戦争負けておらん(笑)。そう言ってやった」[72-73ページ]と記載されている。当事者の弁である。

※この「撫順戦犯管理所における日本人捕虜の「改造」」の解説は、「洗脳」の解説の一部です。
「撫順戦犯管理所における日本人捕虜の「改造」」を含む「洗脳」の記事については、「洗脳」の概要を参照ください。

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