撫牛の祭祀
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/03 07:07 UTC 版)
上述の『開運撫牛縁起』によれば、毎月1日、15日、28日の月3回、朝一番に汲み上げた初水を供し、灯明を献じて祀るものとされ、撫牛の像は、その大きさに応じて作られたふとんの上に据えて、居間の卓上や違い棚などに置き、大黒天を念じつつ、常にこの牛を撫でさすっていると、その家には吉事が現れ、家運がおおいに開けるといわれる。そして、一家に吉事があれば、そのたびごとに撫牛を増やして祭り、12日おきにおとずれる丑の日に小豆餅を供え、初穂も祭って、家でいただくべしとしている。また、到来物はすべて撫牛の前に供えるべきこととしている。 同縁起にはまた、「出世大黒天祭の法」なる文もあり、そこには、大黒天の霊験はことごとく撫牛の頭の部分に勧請されているのだから、撫牛の頭部をなでながら願いがかなうことを祈念すれば実現すると記されている。
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