撫牛の信仰とは? わかりやすく解説

撫牛の信仰

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/03 07:07 UTC 版)

撫牛」の記事における「撫牛の信仰」の解説

撫牛とは、自分身体の病んだ部分具合の悪い部分をなでたあと、その牛の身体の同じ箇所をなでると、悪いところが牛に移って病気治るという俗信であり、風習である。この信仰は、まじないの手法のひとつである「撫物なでもの)」に由来する。すなわち、みずからのツミケガレ邪気人形移して祓い心身清めるというものであるこのようなかたちの俗信には、信濃国善光寺長野県長野市)や奈良東大寺大仏殿前の「おびんずる」(お賓頭盧)や浅草寺東京都台東区浅草)脇の浅草不動尊の「撫で仏」がある。 撫牛は、病気平癒のみならず諸願成就にも効力があるとされ、開運信じて常に牛の身体をなでていれば出世もとより万事願いがかない、みずから思いもよらない幸運に恵まれることさえあるといわれる子女無病息災子孫繁栄などの効能があるともいわれ、東京向島牛嶋神社には、撫牛よだれ掛け奉納する風習があり、それを生まれたばかりの乳児掛ける元気に育つという口承言い伝え)がのこる。 撫牛信仰起こりがいつの頃かはよく知られていない。しかし、病気平癒主とする上記のようなかたちでの信仰さかんになったのは江戸時代からである。江戸時代中期以降印刷物である『開運撫牛縁起』には、撫牛祭って開運を得る手立て示されており、山城国京都府)の伏見稲荷大社門前所在する伏見人形の店には、この印刷物撫牛置物とともに配布されていたといわれる

※この「撫牛の信仰」の解説は、「撫牛」の解説の一部です。
「撫牛の信仰」を含む「撫牛」の記事については、「撫牛」の概要を参照ください。

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