戦後の復活・民放発足によるラジオ浪曲のブームとは? わかりやすく解説

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戦後の復活・民放発足によるラジオ浪曲のブーム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/07 22:47 UTC 版)

浪曲」の記事における「戦後の復活・民放発足によるラジオ浪曲のブーム」の解説

1945年昭和20年太平洋戦争敗戦後一転GHQに「前時代的反動的」と他の演芸同様に疎まれる存在となる。しかし、その体制下でも地方巡業中心にした大家は「所得番付」に多く顔を出すなど、農漁村中心に根強い人気維持する1951年昭和26年)の民放ラジオ登場と共に、その根強い大衆的人気から、広沢虎造俗称虎造アワー」や、新進浪曲師国友忠の「銭形平次」、広沢菊春の「姿三四郎」などの連続浪曲読み番組素人浪曲のど自慢番組ラジオ東京浪曲天狗道場など)が続々編成され全国放送NHK巻き込んだラジオ浪曲ブームとして昭和30年代初頭に再び最盛期迎える。大阪では先行する民間放送2社が熾烈な争いをする中、共同NHK含めた聴取率調査が行われ、ABC(朝日放送)「漫才学校」57.5%.NJB(のちの毎日放送)「浪曲ごもくめし」44.8%.同NJB浪曲演芸会」41.3%.と漫才並んで浪曲大人気当時好みがわかる。トップ20にはABCが9本、NJB8本、NHK3本と入っていて既に民間放送NHK凌駕していた。 曜番組放送局聴取率浪曲天狗道場 ラジオ東京 23.8% 木 浪曲学校 文化放送 12.8% 月 浪曲十八番ラジオ東京 11.4% 火 歌のパラダイス ラジオ東京 10.3% 木 歌謡ベストテン 文化放送 10.0% 土 浪次郎長伝 ラジオ東京 9.8% 木 私と貴方の三つの歌 文化放送 9.6% 火 歌の風車 ラジオ東京 9.4% 日 浪曲歌合戦 文化放送 9.2% 民放ラジオ番組聴取率ベストテン5つランクインする。「浪曲天狗道場」は1957年度昭和32年)に断トツ聴取率23.8%を記録する。再びお茶の間席巻し、巷間で「銭湯行けば虎造の『〽旅ゆけば』を真似した声が湯船で必ず聞こえる」と言われたのは戦後のこの時期であった。また当時の子どもはみな、虎造の「〽旅行けば~」や二代目玉川勝太郎の「〽利根川風たもとに」といった外題付け知っていた。 昭和30年代中頃までは、どんな小さい街にも劇場があり、ほとんどは映画館である。街によっては芝居小屋もあった。芝居小屋がなくても映画館には芝居かかったり、浪花節浪曲)や流行歌公演おこなわれたりもしていた。公民館体育館などでも、よくそういう芸能公演があった。レコード吹込みNHK民放ラジオ映画というメディア露出する一握り浪曲師人気集中する一方、この時期にもまだ浪曲門付けをしたという証言複数あるなど、ラジオ浪曲ブーム乗らない大半浪曲師は、高度成長開始とともに衰退していく。 銀座歌舞伎座大阪文楽座浅草国際劇場など大劇場戦前引き続き浪曲大会」が定期的に開かれるなどする。

※この「戦後の復活・民放発足によるラジオ浪曲のブーム」の解説は、「浪曲」の解説の一部です。
「戦後の復活・民放発足によるラジオ浪曲のブーム」を含む「浪曲」の記事については、「浪曲」の概要を参照ください。

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