役者について
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 08:27 UTC 版)
ハン役のシー・キエンは少林拳の達人で、当時60歳近くでありながらリーとの格闘シーンをほぼノースタントで演じている。リーとは共演歴こそないものの、幼少期の子役時代から叔父貴と慕われていた。 英語版のハンの声を担当したのは中国系アメリカ人のケイ・ルークで、彼は実写版『グリーン・ホーネット』の初代カトー役であり、リーが企画し、主演するつもりでいた『燃えよ! カンフー』のマスター・ポー役、さらには、リーのハリウッドデビュー作になる予定だったTVシリーズ『チャーリー・チャンの息子(Number one son)』を映画で最初に演じた人物でリーとは浅からぬ縁がある。また、ルークは老人の声も演じている。 オハラ役のボブ・ウォールは、チャック・ノリスの親友で、前作『ドラゴンへの道』でノリスに誘われて悪役を演じたのが評判となり、続けての映画出演している。また、後に『死亡遊戯』にも出演している。 『ドラゴン危機一発』『ドラゴン怒りの鉄拳』『ドラゴンへの道』と、ブルース・リーの一連の香港作品で共演しているトニー・リュウが、試合でローパーと対戦する役を演じている。 サモ・ハン・キンポーがオープニングのスパーリング相手として出演している。冒頭のリーとサモ・ハンの格闘シーンは、全ての撮影が終了した後にリーがセッティング、監督した。リーが発案したオープンフィンガーグローブをお互いが装着し、打撃戦で始まり腕絡みで終了するシーンは後の総合格闘技の原型になった。このシーンの撮影はチャールズ・ロウが担当した。因みに、最後に撮影されたシーンということであって、死期の迫ったリーの裸身は、明らかに本編格闘シーンのそれに比べて痩せているのが見て取れる。 ジャッキー・チェンがリーに地下基地で首を折られ、別カットでは長棍で顔を攻撃される衛兵役、最後にヌンチャクで殴られ、プールに落ちる役として出演、この際、リーのヌンチャクが諸にジャッキーの顔面を捉え、その紫色に腫れ上がった顔を見るたびにリーはジャッキーに謝罪した。 ユン・ピョウ(元彪)も2カット出演している。 オープニングとオハラ戦におけるリーの後方空中回転キックのスタントは、『イースタン・コンドル』や『サイクロンZ』などで香港映画界きっての怪優としてブレイクしたユン・ワー(元華)が務めた。ユン・ワーは全編に於いてブルース・リーのスタンド・インとジョン・サクソンのハンド・スプリングのスタントも担当。 冒頭「Don’t think. FEEL !(考えるな、感じろ)」とリーに頭を叩かれる師弟は、のちに著名アクション監督となったトン・ワイ(董瑋)。 暗闇で最初にリーにのされ、翌朝、ボロに粛清される衛兵役でマース(火星)が登場している。同じく、粛清される衛兵役として、ウー・ミンツァイ(呉明才)も出演しているが、彼は前夜、ウィリアムズが確認したのみでリーとは絡んでいない。完全な濡れ衣である。 スー・リンに絡むオハラ一味で、橋の上でアンジェラ・マオに抱き付き急所を蹴上げられるのは、彼女の映画での常連者ウィルソン・タン(唐偉成)である。他にも該当シーンではジャッキー映画の常連、タイ・ポー(太保)がおり、彼は宴会のシーンにも登場する。 武術指導助手を演じたのはラム・チェンインで、当時まだ21歳だったが、リーからの信頼と実力を認められての抜擢だった。米国公開版ではノンクレジットだが、香港公開版では、リーと共にその名を連ねている。ラムは、助手の他にも、あらゆる場面でのスタントも担当した。大乱闘のシーンで活躍する囚人はほとんどラムである。 日本人では松崎真が力士役で出演している。 冒頭でリーと会話する方丈を演じたロイ・チャオは、英語を話せる他に小型飛行機を操縦もできるため、島の空中撮影する際に、大きく貢献している。 ブルース・リーは自身の声の他に広東語を喋るがやも演じている。
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