役者の兼業陰間とは? わかりやすく解説

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役者の兼業陰間

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/15 04:26 UTC 版)

陰間」の記事における「役者の兼業陰間」の解説

歌舞伎当初女性舞台に立つ「女歌舞伎」として発達した。しかしそうした女役者たちは売春兼ねていたため、江戸町奉行所はこれを風紀を乱すものとして寛永6年1629年)にいっさい女性舞台に立つことを禁止した。するとこんどは女歌舞伎並行して人気博していた、元服前の少年による「若衆歌舞伎」が盛んになった。しかし彼らもまた売色兼ねており、しかも男客中心に女客相手もした。そこで町奉行所慶安5年1652年)に若衆歌舞伎禁止した。 ところがこれで江戸芝居街は火が消えたよう閑散としたものになったため、江戸っ子繰り返し町奉行所若衆歌舞伎再開嘆願した。そこで奉行所は、役者前髪落として月代剃った野郎頭」にすること、演目世相題材とした演劇中心として音楽踊り控える「物真似狂言尽」とすることの2点条件として、若衆舞台に立つことを改め許可した以後歌舞伎を「野郎歌舞伎」と呼ぶ。 しかしその後役者による売色業は廃れることがなく、女性役をつとめる役者女形はかえってより実際女性に近い存在になっていった。そして女形にとって、男性抱かれることは必須の役者修業のひとつと考えられるようになっていった。こうして修行中の女形結局陰間兼ねることになり、陰子(かげご)・色子(いろご)などと呼ばれた舞台に立つようになって舞台子(ぶたいご)と呼ばれ芝居の幕が引かれた後の贔屓客の酒の席に招かれて、その色香衰えるまで盛んに色を売った。 「恋といふ其源を尋ねれば ばりくそ穴の二つなるべし」という弘法大師空海)に仮託して詠まれ一首や「ちょっちょっと陰間買って偏らず」という川柳存在するまた、渡辺信一郎江戸色道: 古川柳から覗く男色世界』には、陰間売色現実や、すさまじいまでの性技数々10歳になるかならぬ子どもの身体を、男色耐えるように特殊な器具慣らし鍛え行為や、糞便匂い馴染み陰間思い出し欲情するという小咄などが紹介されている。

※この「役者の兼業陰間」の解説は、「陰間」の解説の一部です。
「役者の兼業陰間」を含む「陰間」の記事については、「陰間」の概要を参照ください。

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