希望の党、無所属
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2017年9月26日、希望の党代表の小池百合子東京都知事、民進党代表の前原誠司、連合会長の神津里季生は極秘に会談し、第48回衆議院議員総選挙に向けて民進党と希望の党が合流する方向で合意をした。9月28日、民進党は両院議員総会を開き、希望の党への合流を決定。9月29日朝、小川は毎日新聞の取材に応じ、「これだけの一強(自公政権)に対峙することに大義がないとは思わない」と述べ、合流に前向きな姿勢を示した。10月1日、高松市上天神町に選挙事務所を開設。10月2日、「民進党を離党して希望の党に公認申請する」と表明。10月3日、希望の党は小川を含む192人の第1次公認を発表。同日、共産党県委員会の松原昭夫委員長は、前年の参院選で共産党公認の野党統一候補が実現したことに触れ、「小川氏に苦心いただいたことに報いたい」と語った。結局、同党は香川1区において小選挙区導入以来初めて、候補者擁立を見送り、事実上の小川の支援を行った。社民党県連合は前回選まで小川を推薦してきたが、希望の党に移ったため、自主投票とした。 同年10月6日、小池は希望の党の選挙公約を発表。9項目から成る政策集の中で「憲法9条をふくめ憲法改正論議をすすめます」「現実主義に立脚した外交安全保障体制を構築します」と訴えた。安保法制の容認、憲法改正推進などが露わになると、小川は党の公認を受けたにもかかわらず、選挙期間中、「集団的自衛権の行使は違憲の疑いが強い」と主張。山井和則や柚木道義らとともに、小池代表の路線に異論を唱えた。10月15日の集会では、小池が政策協定書への署名を迫ったことについて「踏み絵に使うのは間違っている」と指摘し、10月16日の街頭演説では「小池氏の物言いは『排除』などひどい。私の政治信条は変わらない」と述べた。このため前原は16日の応援演説を急遽キャンセルした。 同年10月22日、総選挙実施。平井に敗れるも、惜敗率97.323%により、希望の党が比例四国ブロックで獲得した1議席に入り、比例復活で5回目の当選を果たした。10月27日、希望の党は両院議員総会を開き、11月1日の首相指名選挙で渡辺周に投票する方針を決める。小川は総会で立憲民主党の枝野幸男にすべきだと、小池を前に演説し、民進党解体を推し進めた前原と袂を分かつことになる。11月10日の希望の党共同代表選挙後の党役員人事では社会保障制度調査会長に就任。 2018年5月7日、民進党と希望の党が合流して新党・国民民主党が結成。同日、小川は県庁で記者会見し、同党には参加せず、当面は無所属で活動すると表明した。 同年9月9日に立憲民主党の院内会派「立憲民主党・市民クラブ」への加入を表明し、翌10日に加入した。また、立憲民主党会派への合流に伴い、同党の幹事長特別補佐に任命された他、同年9月11日、立憲民主党香川県連合の設立とともに顧問に就任した。「立憲民主党・市民クラブ」はのちに「立憲民主党・無所属フォーラム」に改称した。 2020年6月13日、ドキュメンタリー映画『なぜ君は総理大臣になれないのか』が公開。同映画は、2003年の衆議院議員総選挙初出馬以降の小川を撮り続けた大島新監督の作品で、第94回キネマ旬報ベスト・テンで文化映画ベスト・ワンを受賞した。
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