屋敷しもべ妖精(キャラクター)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/08 06:05 UTC 版)
「ハリー・ポッターシリーズの魔法生物一覧」の記事における「屋敷しもべ妖精(キャラクター)」の解説
種については上述の「屋敷しもべ妖精」を参照。 ドビー(Dobby) 声 - トビー・ジョーンズ(映画版) 日本語吹き替え - 高木渉(映画版) 第2巻『秘密の部屋』より登場。ハリー・ポッターが初めて会う屋敷しもべ妖精。男性。変わり者で、ハリーに対して尊敬の念を抱く。 もともとはマルフォイ家に仕える身だが、主人のルシウス・マルフォイが「秘密の部屋」事件を起こそうとしていることを察知し、たびたびハリーのまえに現れては警告を繰り返す。勤勉な正直者だが、非常に要領が悪くあまり有能とはいえず、言ってはならないことを言ったときには、壁や物に頭を連続でぶつけたりしながら「ドビーは悪い子!ドビーは悪い子!」と叫ぶ癖があり、そのためにハリーはかなり手痛い目に遭う。事件解決後はハリーの機転により解放され、就職活動のすえに、週給1ガリオンと月1日の休日をもらってホグワーツで働くようになる。思慮深く見識に優れ、屋敷しもべ妖精を本能よりも、立場の悪さで客観的に見るが、同族には「恥、落ちこぼれ」とみなされる。 第2巻では「ハリーを助けたい」という思いが空回りしていたドビーだが、第4巻では「第二の課題」に臨むハリーに鰓昆布を与えたり、第5巻『不死鳥の騎士団』ではダンブルドア軍団の会合場所として「必要の部屋」の情報を教えたりと、ハリーをたびたび助ける。ハリーのほうもドビーをそれなりに信頼し、第6巻『謎のプリンス』ではドラコ・マルフォイの尾行を依頼する。 第7巻『死の秘宝』で、アバーフォース・ダンブルドアの頼みでマルフォイの館に捕らわれたハリーたちを救うが、逃走の直前にベラトリックス・レストレンジの投げた小刀が胸に刺さり、ハリーの名前を呟き死亡する。遺体は「貝殻の家」の庭に、ハリーによって埋葬される。塚の頭あたりに置かれた石には、ハリーにより「自由なしもべ妖精 ドビー ここに眠る」と刻まれる。 映画版での登場は『秘密の部屋』と『死の秘宝 PART1』のみであり、鰓昆布や「必要の部屋」の件はネビル・ロングボトムがドビーの役割を担う。 ウィンキー(Winky) クラウチ家に仕えてきた屋敷しもべ妖精。女性。優しく細やかで情に厚い性格。高所恐怖症。日本語版では尊敬語と謙譲語をよくとり違えて話す。 第4巻『炎のゴブレット』に登場。バーテミウス・クラウチ・シニアを主人としていたが、クィディッチのワールドカップ直後、死喰い人騒ぎの現場に居合わせたことで、クラウチ家を解雇される。その後、マルフォイ家から解放されたドビーとともにホグワーツへ再就職する。しかし解雇されたあともクラウチ家に忠実であり続け、ホグワーツでは飲んだくれて、まったく働かない模様である。なおクラウチ家解雇後は、しょっちゅう泣いていたようである。 じつはシニアの息子バーテミウス・クラウチ・ジュニアが母親と入れ替わって脱獄した後、クラウチ家でジュニアを世話していた。幽閉状態のジュニアを思い、彼をクィディッチのワールドカップ見物に行かせるよう主人に懇願して実現するが、彼女が見張りを怠ったためジュニアが死喰い人騒ぎを起こしたとされたのが、クラウチ家解雇の真実である。法を遵守する主人にとって、ジュニアの脱獄は絶対に知られてはならない秘密であったため、彼女もアラスター・ムーディに化けていたジュニアから真実を聞くまで、その口を固く閉ざす。 第7巻発売後の作者ローリングへのインタビュー[要出典]では、ホグワーツ最終決戦には後述のクリーチャーとともに参加し、決戦後もホグワーツにいるとされた。 映画版には未登場。 クリーチャー(Kreacher) 声 - ティモシー・ベイトソン(『不死鳥の騎士団』)→サイモン・マクバーニー(『死の秘宝 PART1』) 日本語吹き替え - 柴田秀勝(映画版) ブラック家に仕える屋敷しもべ妖精。男性。主家が純血主義だったため、彼自身にも純血主義的な言動が見られ、また嫌味な独り言を言う癖がある。 第5巻で実家に帰ってきたシリウス・ブラックに仕えるが、ブラック家の理念に反するうえに、自分を無視するという形で虐待するシリウスには、必ずしも従順ではない。シリウスの死後はその遺言によりハリーに仕えるが、ハリーのことも快く思わない。 自分のことを可愛がったレギュラス・ブラックのことを大切に思っており、そのため、第7巻でハリーからレギュラスのロケットを贈られて以降、甲斐甲斐しく仕えるようになり、「穢れた血」と蔑んでいたハーマイオニーにさえ敬意を払う。ただし、お辞儀をしようとすると体がいうことを聞かず痙攣する。第7巻終盤では、ホグワーツの屋敷しもべ妖精を率いてホグワーツの戦いに参加する。 映画版では『不死鳥の騎士団』と『死の秘宝 PART1』に登場。 ホキー(Hokey) ヘプジバ・スミスを主人としていた屋敷しもべ妖精。女性。誤って主人のココアに毒を盛って殺したとされ、アズカバンに投獄される。実際は、ヴォルデモートがスミス殺害の罪をホキーに着せたのではないかとアルバス・ダンブルドアは推測する。死の直前、ダンブルドアによって記憶を採取される。 映画版には未登場。
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