小樽温泉入浴拒否問題とは? わかりやすく解説

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小樽温泉入浴拒否問題

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/11 04:30 UTC 版)

日本の外国人」の記事における「小樽温泉入浴拒否問題」の解説

1999年平成11年9月に、元はアメリカ人1996年平成8年)に日本永住資格取得し2000年平成12年)に日本帰化した北海道情報大学講師有道出人ドイツ人のオラーフ・カルトハウス、アメリカ人のケネス・リー・サザランドと共に北海道小樽市手宮にある入浴施設湯の花」を訪れた際、外国人であることを理由入浴拒否される。「湯の花」は小樽港入港するロシア人船員入浴マナー悪く石鹸の泡を流さぬまま湯船に体を沈める、女性従業員性的いたずらを働く、備品を盗むなどの問題起きていたために、外国人入浴拒否するようになったのであるが、有道らが日本帰化して日本人となった後に訪れて入浴断られたため、これを人種差別だとして2001年平成13年2月小樽市及び小樽市内入浴施設に対して600万円損害賠償謝罪広告求め提訴した2002年平成14年11月札幌地方裁判所判決は、外国人入浴拒否するのは人種差別に当たる不法行為として「湯の花」に原告3名へ各100万円の賠償支払い命ず一方小樽市については責任認めなかった。 同月判決不服として有道らが小樽市相手札幌高等裁判所控訴。「湯の花」も有道らを相手取り控訴2004年平成16年9月高裁判決小樽市対す有道らの控訴、および有道らに対する「湯の花」の控訴を共に棄却。「湯の花」に対す有道らの勝訴確定有道らは最高裁判所上告2005年平成17年4月最高裁上告棄却小樽市対す有道らの敗訴確定

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小樽温泉入浴拒否問題

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/03 17:44 UTC 版)

有道出人」の記事における「小樽温泉入浴拒否問題」の解説

1999年9月に、ドイツ人オラフ・カルトハウスアメリカ人のケネス・リー・サザランドと共に小樽市手宮にある入浴施設湯の花」を訪れた際、外国人であることを理由入浴拒否される。「湯の花」は、小樽入港するロシア人船員入浴マナー著しく悪く、それを忌避して日本人利用者減少することで「経営難陥る危険性極めて高いと判断し」、そのような事態回避するため外国人入浴拒否するようになっていたのであるが、有道らが日本帰化して日本人となった後に訪れて入浴断られたため、これを人種差別だとして2001年2月に「湯の花」の運営会社及び小樽市に対して600万円損害賠償謝罪広告求め提訴した。 「湯の花」側は、自らのグループ企業経営していた他のサウナ風呂同様の事例により廃業余儀なくされたことを踏まえ外国人入浴拒否自己の営業防衛するためにやむを得ない措置であった等と主張した有道らは、当該入浴拒否人格権という重大な利益侵害であって湯の花側の主張するような経営上の理由によって差別合理性根拠づけることはできない等と主張した小樽市に対しては、人種差別撤廃条約基づいて強制力罰則をもった条例制定し当該入浴拒否禁止すべきであったのにその義務怠った等と主張した小樽市側は、当該条約においてその具体方策締約国裁量委ねられており、地方公共団体不作為理由損害賠償しうるものではないと主張した。また市としても入浴拒否人権侵害問題として捉えた上で、「湯の花」側への働きかけ含め入浴拒否解消向けた様々な措置行っており、当該条約により求められる施策十分に取っていた等と主張した2002年11月札幌地方裁判所判決は、外国人あるいは外国人にみえる者の入浴一律に拒否するのは人種差別に当たる不法行為として「湯の花」側に原告3名へ各100万円の賠償支払い命ず一方小樽市については責任認めなかった。 同月判決不服として有道らが小樽市相手札幌高等裁判所控訴。「湯の花」も有道らを相手取り控訴2004年9月高裁判決小樽市対す有道らの控訴、および有道らに対する「湯の花」の控訴を共に棄却。「湯の花」に対す有道らの勝訴確定有道らは最高裁判所上告2005年4月最高裁上告棄却小樽市対す有道らの敗訴確定。 この当該事件における有道出人らの交通費トニー・ラズロ主宰NGO一緒企画提供していた。ケネス・リー・サザランドも一緒企画連絡取っていた。さらに、有道入浴施設外国人入浴拒否をしていることを事前に知っており、「事実確認するための作戦である」と明言していた (原文: "THIS IS A MISSION TO CONFIRM FACTS OF THE CASE.") 。これについて判決は、入浴拒否事実社会認知してもらいたいという目的があったとしても、入浴拒否されない状態を望んでいたことに変わりはなく、現実入浴拒否され人種差別による精神的苦痛受けた以上は、損害発生していないということはできないとして損害賠償請求認めた

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