天皇機関説事件・憲法論と日本国体学会創立とは? わかりやすく解説

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天皇機関説事件・憲法論と日本国体学会創立

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/10 03:42 UTC 版)

里見岸雄」の記事における「天皇機関説事件・憲法論と日本国体学会創立」の解説

昭和6年11月里見活動本拠京都移し活動主たる任務を、国体人文社会科学研究と、天皇論理論的構成におくことを目指した。さらに研究所開設以来里見活動期待する全国同志らが、里見対し結社創設希望昭和7年2月機関誌社会国体』を刊行する機会をとらえ、里見結合を誓う国体主義同盟誕生このころ、『天皇科学的研究』『国体の学語史管見』『天皇統治研究』を刊行した。また里見研究次第憲法学進み、『帝国憲法国体学的研究』、『皇室典範国体学的研究』を著わした。特に、後者再校訂して昭和10年に『国体憲法学』と題し出版して憲法学法学界に影響与えた同年日本震撼させた天皇機関説事件起った里見国体学的見地から、右翼美濃部博士対す攻撃の非論理性鋭く批判するとともに日本憲法学界における継受法学の矛盾指摘して天皇機関説検討』を執筆一万部を各方面寄贈した。さらに里見は、国体科学国体憲法学立場から、国民啓蒙の必要を痛感し機関説撃つべくんば主体説共に撃つべし」の題下に、独自の国体明徴憲法正解運動全国に展開。溝淵大審院検事田豊太郎九大教授、吉田一枝関大教授等と、憲法上の論争行った昭和11年2月11日里見学問的使命遂行徹底化するため、国体主義同盟改組し、日本国体学会創立創立奏上式を伊勢大廟前で挙行し、機関誌を『国体雑誌』と改題里見憲法正解全国巡講と共に日本国体学会の会勢は拡大した。さらに昭和12年4月本拠東京移転。これを記念して明治大学講堂で「日本国体学会創立一周年記念・日本国学術講演会」を開催里見は、田中智學山川智応博士協力要請し田中智学門下空前絶後の講演会挙行田中にとっては最後公開講演となった里見が、東京移転後公刊した数々著作のうち、特筆すべきは『国体法乃研究』である。この書は、菊判1218頁という大著で、主として帝国憲法第1条から第4条までの精緻な研究であった佐々木惣一博士をはじめ学界から絶賛され、この書によって、昭和16年里見立命館大学から法学博士学位授与された。

※この「天皇機関説事件・憲法論と日本国体学会創立」の解説は、「里見岸雄」の解説の一部です。
「天皇機関説事件・憲法論と日本国体学会創立」を含む「里見岸雄」の記事については、「里見岸雄」の概要を参照ください。

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