大規模基地の建設工事とは? わかりやすく解説

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大規模基地の建設工事

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/22 15:00 UTC 版)

キャンプ・ハンセン」の記事における「大規模基地の建設工事」の解説

國場組主契約となったことで知られる恒久施設の建設1950年代末からである。最盛期には2000名の労働者監督して工事実施された。 工事計画1958年公表され1959年5月15日国際入札実施された。当初計画では予算1100ドルであり、後に実施され追加工事は400ドル契約 である。『國場組社史はこれを約40億円、現在(1984年出版時)の貨幣価値換算すれば数十と書いている。 『極東の城』には次のような規模だと伝えている。 収容人員海兵隊員5000建物218道路駐車場舗装251,320平方ヤード 排水延長22,935フィート 直接埋設電力線延長39,160フィート 電線延長57,260フィート 鋳鉄水道管延長52,290フィート コンクリート下水管延長46,590フィート 地下輻射暖房システム完備 専用水源としてキャンプ・ハンセンダムを建設 工事区域面積:約800万平メートル この入札沖縄内ばかりでなく本土業者海外業者参加したが、國場組としては採算性多少目を瞑ってでもこのプロジェクト受注して名を挙げることとしギリギリ採算ラインとして11145600ドル入札価格弾き出した。しかし、1,100万ドル前後勝負見られたため、更に15ドル差し引く案が提案され熟考末社長の國場幸太郎決断により差し引いた結果は、1位で堂々の落札となったが、2位フィリピン業者とは僅か2万2,000ドルの差であった。なお最高入額は本土のある業者で17727554ドルであったその後細部詰めてアメリカ陸軍工兵隊沖縄地域工兵隊6月11日契約授与署名手交した。 ただし着工後問題発生した國場組戦後一貫して米軍関係工事受注し続けており、米軍工事つき物PQ(Pre-Qualification,事前審査)による施工能力実績などハードル乗り越えて来ており、米軍仕様には慣れていた。それでもこの工事の際米軍求めてきた検査厳格さ従来に無いものであり、検査官工事やり直し命じられ箇所もあった。また、工事規模大きくなったことから建設労務者機材逼迫し各種技能者への手当て高騰する結果となった当時沖縄基地建設ブーム島外から業者参入しており、國場組含めて土木機械リース調達することが多かったため、このリース料高騰したこのような要因により、國場組工程管理労務管理失敗し同社資本金の3倍を上回る欠損出して銀行管理下に入り経営再建の道を歩むこととなったのである。なお、当時としてはプレキャスト・折版造り建設されキャンプとしては海兵隊最大のものであった1962年10月20日工事完成した。 この建設工事完工連動して基地周辺には米兵顧客とする特飲街新開地通称)が発達し人口も町外から流入し急増していった。金武にて町制施行1980年4月1日である。

※この「大規模基地の建設工事」の解説は、「キャンプ・ハンセン」の解説の一部です。
「大規模基地の建設工事」を含む「キャンプ・ハンセン」の記事については、「キャンプ・ハンセン」の概要を参照ください。

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